テストセッションのラストは、ストレステスト実行時のクーラーの様子をサーモグラフィで観察して締めくくろう。Power Limit設定はPL1/PL2=250Wで、高負荷時は「Cinebench 2026:30 minutes(Test Stability)」を20分実行した時点でのヒートシンクの様子を撮影した。
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| アイドル時 |
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| 高負荷時 |
合計7本のヒートパイプから効果的に熱が吸い上げられているようで、パイプの位置が視認できるくらい周辺より温度が高くなっている。そして高負荷時にはヒートシンク全体がオレンジや赤に変化しており、側面のフィンにも十分に熱が伝わっていることが確認できた。
すでにかなり豊富な選択肢があるDeepCoolの空冷クーラーに仲間入りするということもあり、はたして座る席があるのかどうか、と考えていたのは検証前のこと。しかしここまでの検証を終えて、シングルタワー・シングルファンモデルの上位版という「AK700 DIGITAL」のコンセプトは、狙い通りに達成できているように感じた。 増強された最新技術のヒートパイプとミドルサイズのヒートシンクによる組み合わせは、MTP250WのハイエンドCPUであるCore Ultra 9 285Kを問題なく冷却。TDP280W対応を謳うスペックシート通りの実力を発揮してくれた。
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さらにスタンダードなサイズのヒートシンクをオフセット配置することで、周辺コンポーネントやメモリスロットとケンカせずに組み込める扱いやすさもトピック。ツインタワーやデュアルファンモデルのようにクリアランスを気にすることなく、ハイエンド構成を冷やしきれる冷却性能が手に入るというわけだ。 イマドキ感と実用性を兼ね備えた、トレードマークのLCDパネルによるデジタル表示もグッド。多少背伸びするとハイエンドモデルに届きそうなプライスはネックながら、価格がこなれてくれば、より魅力も引き立つことだろう。何より冷却性能と扱いやすさ、この要素を両立させたい向きには要チェックな存在と言える。
提供:DeepCool