次にストレージ収納力を見て行く。PRIME AP303のドライブベイは、マザーボードトレイ背面の、いわゆる裏配線スペースに集約されている。2箇所ある搭載スペースのうち、まずはフロント寄り上部に固定されている、ブラケット(その1)から見ていこう。

専用ブラケットはホワイト色のプラスチック製で、マザーボードトレイ背面には1本のネジとロック機構で固定されていた。ここには3.5インチHDDが1台、または2.5インチSSDが1台搭載できる排他仕様。いずれも専用ブラケットにベタ置きした状態で、底面からのネジ留めにより固定される。
| プラスチック製の専用ブラケット(その1)。ここには3.5インチ用と2.5インチ用のネジ穴が設けられている |
マザーボードトレイ背面の後方下部にも、横置きでプラスチック製の専用ブラケットが固定されていた。ここは2.5インチSSDが2台同時にマウントが可能。搭載方法は専用ブラケット(その1)同様、2.5インチSSDをベタ置きにした状態で、背面よりネジ留めを行う。
| プラスチック製の専用ブラケット(その2)。ネジ穴は2.5インチSSDを並べて固定できる2台分を装備。コネクタは下側に向けて固定することになる |
長尺かつ重量級のグラフィックスカードによる歪みを防止するGPUホルダーは、標準装備品として用意されている。出荷時の状態では、マザーボードトレイ右下部に2本のネジでGPUホルダーのアームが取り付けられている。 このアームは左右にスイング可能で、VGAクーラーの位置に合わせて適切に下支えできる構造だ。さらに上部にある6つのネジ穴は、付属のNVIDIA GeForce RTX 50シリーズ専用ブラケット
「Graphics Card Fixing Bracket」を固定するもの。これについては組み込みセッションで詳しくご紹介しよう。
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| 上段にある6つのネジ穴は、GeForce RTX 50シリーズ(カード長310~360mm)専用の「Graphics Card Fixing Bracket」を固定する際に使用する |
拡張スロットは、ATX規格のミドルタワーPCケースとして標準的な全7段構成。各スロット金具はインチネジで固定され、正方形のパンチング加工により通気性にも配慮されている。また、シャーシ側の枠にはブリッジレスタイプを採用し、グラフィックスカード固有のわずかな個体差や位置ズレを許容することで、汎用性を高めている。

さらに、垂直マウントにも対応する。付属の
「Vertical Graphics Card Mount」を使用すれば、グラフィックスカードのVGAクーラーを左サイドパネルと正対させた状態で固定することができる。いわゆる“魅せるPC”を構築したいユーザーにとっては嬉しい仕様だろう。ただし、評価機である「PRIME AP303 – Mesh Panel」は左サイドパネルがメッシュ仕様のため、その視覚的な効果はやや限定的である事は付け加えておこう。

「Vertical Graphics Card Mount」の使用にあたっては、出荷時の水平マウント用拡張スロット金具をすべて取り外し、PCケース内部側からVertical Graphics Card Mountを3本のインチネジで固定する。これにより、垂直マウント用の拡張スロットを3段分利用できるようになる。なお、ライザーケーブルは付属せず、オプション扱いとなるため、別途用意が必要だ。