ここからはパッケージから本体を取り出し、FLUX Mの外観と細部をチェックしていこう。検証を開始する前に触れておきたいのが、外装パッケージと梱包状態だ。市場想定売価が1万円を下回るコストパフォーマンスモデルという位置付けもあり、Antec製品の中ではエントリークラスに属する。本体を保護する緩衝材は比較的シンプルな構成で、全体を覆うビニールも必要十分といった印象だ。ここは製品価格とのバランスを意識した仕様と言えそうだ。ただし、輸送時の安全性に不安を感じるほどではない。
ときに購入の決め手にもなり得る、フロントパネルデザインをチェックしてみよう。じっくり観察してみると、総面積のおよそ3分の2は金属製メッシュパネルで、視覚的にもエアフローを重視した設計である事が分かる。そして残り3分の1は縦スリット風の装飾パネルで、のちに紹介するアクセスポート類もこのエリアの下部にレイアウトされている。 素材はプラスチックで、パネルサイズは実測で幅約245mm、高さ約365mm(最大部)。うち、メッシュパネル部分は幅約173mm、高さ338mmだった。

なお、フロントパネルは着脱式を採用。スチール製シャーシに合計8本のファスナー(固定ピン)で固定されており、各ポジション付近の隙間からこじ開けるように引き剥がせば取り外す事ができる。ただしプラスチックパーツの剛性はそれほど高くないため、もし着脱作業を行う場合は慎重に作業したい。
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| プラスチック製フロントパネルの裏面。パネル中央部が浮かないよう縦列には2本のファスナー(固定ピン)が装備されている |
フロントパネル右下には、スイッチとアクセスポートを備える。順に見ていくと、上部にPowerスイッチ、その下にResetスイッチを配置。続いてAudio in/out(ステレオミニジャック)、USB 3.0ポート、そしてUSB Type-C 3.2 Gen 2ポートが並ぶ。

ミニタワーというサイズ感を踏まえると、デスク上への設置を想定した配置と見るのが自然だ。広いメッシュパネルの開口部を避けながら操作性にも配慮した、バランスの良いポジションと言える。
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| シャーシ側に固定されたスイッチおよびフロントアクセスポート用の基板。ちなみにスイッチ類はクリック感も明確なタイプがチョイスされている |
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| USB Type-C 3.2 Gen 2用コネクタ | USB 3.0用コネクタ |
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| PowerスイッチおよびResetスイッチ用コネクタ | HD Audio用コネクタ |
エアフローを重視した設計らしく、トップパネル全面にはマグネット固定式のダストフィルターが備えられている。

フレーム部分をチェックすると、トップパネルはシャーシにリベットで強固に固定されており、取り外しができない。幅約215mm、長さ約415mmの大判ダストフィルターが外装トップパネルの役割も兼ねており、防塵対策だけでなくデザインの一部としても機能している。