エアフローを重視した設計ながら、“魅せる”要素も担っているのが左サイドパネルだ。実測で幅約430mm、高さ約340mmの強化ガラス製パネルは、上下にスチール製プレート(幅約15mm)を装着。ベゼル幅は約20mmで、スチール製シャーシに接触する前後にはクッションテープが装備されていた。

なおシャーシへの固定はツールフリー式を採用。下部3箇所の突起をシャーシ側に引っ掛け、上部2箇所の突起をシャーシ側に埋め込まれたプラスチック製キャッチで固定する。不意に脱落する不安を感じさせない、しっかりとした固定感が得られた。

右サイドはスチール製のいわゆるソリッドパネルを採用するが、前方上部には通気孔(幅約125mm、高さ約165mm)が設けられている。パネルサイズは実測で幅約435mm、高さ約343mm。シャーシへの固定はオーソドックスで、後方から上下2箇所をハンドスクリューでネジ留めを行う。
背面からリアパネルのレイアウトを確認していこう。ミニタワーPCケースらしく、見慣れたミドルタワーPCケースとの違いは一目瞭然だ。最大の違いは、電源ユニット用の開口部が存在しない点にある。 FLUX Mは、左上に電源インレットを備え、電源ユニットは内部に設置するスタイルであることが分かる。この手のPCケースではよく使われる手法だ。このレイアウトの利点は、筐体の高さを低く設計できること。ATX電源の規格サイズ(幅150mm×高さ86mm)が占有する空間を別の位置へ移すことで、リアパネル全体がより整理された印象を受ける。

詳しく見ていくと、最上部は通気孔で、中段右手が標準装備の冷却ファン、その左手のカットアウトはマザーボードのバックパネルに位置する。そして下段は拡張スロット金具が積み重なっている。 リアパネルのレイアウトからも、FLUX Mが従来の構成にとらわれない内部設計を採用していることは明らかだ。この時点で、一般的なミニタワーとは設計思想が異なることに気付かされる。
本体を反転させ、ボトムパネルの構造を確認していこう。エアフロー重視の設計とあってトップと同様に、ボトム面にもほぼ全面を覆うマグネット固定式ダストフィルターが装備されている。これを外してみると、シャーシ面には左側面寄りに標準装備品の冷却ファン3基を装備。ボトムから外気を取り込み、ケース内部へ継続的に風を送り込むレイアウトとなっている。

また、四隅にはプラスチック製のインシュレーター(台座)がネジ留めされており、設置面には滑り止め用ラバーも装着済みだった。
| プラスチック製のL字型インシュレーターは1本のインチネジでシャーシに固定。高さは実測で約20mmとなり、設置面との間に空間を作り出し、外気を取り込むための十分なクリアランスが確保されている |
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| ボトム部ほぼ全面を覆うダストフィルターは、マグネット固定式。サイズは実測で幅約215mm、奥行きは約415mmだった |