ここからは、FLUX Mの内部構造を詳しく見ていこう。リアパネルのレイアウトからも、従来の構成にとらわれない内部設計が採用されていることはすでに確認した通りだ。コンパクトな筐体にどのようなレイアウトが採用されているのか、その設計思想にも注目しながら検証を進めていきたい。
左サイドパネル側は、構成パーツを収めるメインエリアとなる。その中心に位置するのが、正面に見えるマザーボードトレイだ。FLUX Mは、MicroATXおよびMini-ITX規格に対応するミニタワーPCケースとあって、一般的なミドルタワーと比べると、トレイ自体は必要十分なサイズが確保されている印象を受ける。

そして表面に注目すると、出荷時点でマザーボード固定用スタンドオフ(台座)が計8本装着されていた。うち2列目中央の1本はマザーボードの位置決めに役立つ段差付きの「肩付きスタンドオフ(shoulder standoff)」が採用されている。
内部構造において、最も特徴的なのが電源ユニットの搭載レイアウトだ。ATX規格に対応する電源ユニットは、右側面前方に専用スペースが設けられている。一般的な後方配置ではなく前方にマウントする構造を採用し、約450mmの中継ケーブル(13Aサポート)を介してリア左上の電源インレットへ接続するスタイルだ。

詳しく見ていくと、トップパネル前方右手には、後方のネジ1本で固定された通気孔付きプレートが装着されている。これを開放状態にすると、その下のエリアが電源ユニットの搭載スペースだ。実際の搭載方法は組み込みセッションで詳しく解説するが、ATX規格電源ユニットは内蔵ファンを右サイドパネル側に正対させ、吊り下げ式に固定することになる。電源ユニットの配置を前方へ移したことで、従来のミニタワーとは異なる内部レイアウトが成立している点は、このモデルを語るうえで重要なポイントと言える。
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| 電源ユニットはトップ前方右側に配置。アクセス用のスチール製プレートは後方のネジ1本で固定されている |
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| トップパネルにネジ1本で固定されているプレート(左)の他に、側面にもネジ2本で固定されたブラケット(右)がある。前者は電源ユニットON/OFFスイッチにアクセスできるサービスホール的な役割、後者はケーブル類を収納する蓋の役割を果たす | |
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| 吊り下げ式電源ユニットは、奥行き160mmまでをサポート。高出力のハイエンドモデルを選択する際は、事前に寸法を確認しておきたい |