「UL Procyon」はアドビのクリエイター向けソフトの快適さを計測するベンチマークテストだ。このテストでは重いデータや高度な処理を行なうため、ハイアマチュア/プロ向けの作品作り向きと考えられる。比較用のデータは前述の「PCMark 10」と同じく旧世代ミドルハイゲーミングノートPC(Intel Core i7-11800H/16GBメモリ/1TB NVMe SSD/NVIDIA GeForce RTX 3070、比較機①)と、ハイエンドゲーミングノートPC (Ryzen 9 5900HX/32GBメモリ/2TB NVMe SSD/NVIDIA RTX 3080、比較機②)の2機種だ。
「Photo Editing Benchmark」は画像加工に関するテストを行なう。「Image Retouching」は「Adobe Photoshop」メインでメモリとGPUの性能が影響しやすく、「Batch Processing」は「Adobe Photoshop Lightroom Classic」メインでCPUとストレージの性能が影響しやすい。「Video Editing Benchmark」は「Adobe Premiere Pro」を使ったテストで、フルHD (H.264)および4K (H.265)動画の出力にかかった時間が計測される。こちらの結果は総合スコアのみだ。
このテストではCPU性能が強く影響する「Batch Processing」と「Video Editing Benchmark」で、特に優秀な結果となった。「Katana GF66 12U」は本来ゲーミングノートPCではあるが、本格的な創作活動にも利用できるだろう。動画のストリーミング配信などにもおすすめだ。
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| 「CINEBENCH R23」のマルチコアテストを10分間実行し続けた際のCPU温度およびCPUクロックの推移 |
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社