強化ガラス製左サイドパネルと通気孔仕様の右サイドパネル
次は左右のサイドパネルをチェックしてみよう。左側面には強化ガラスが採用されている。かつてATCSシリーズの愛用者としては、無地のソリッドパネルが希望だが、現代の自作PCユーザーが求める"魅せるPC”の方向性を思えばこの選択は妥当だろう。

パネルサイズは実測で幅約480mm、高さ約485mm。上下にはスチール製のプレートを装着し、左右にはクッション材が貼り付けられていた。なおベゼル幅は約25mm四方で、シャーシへの固定は下部3箇所のフックと、上部は左右2箇所のマグネットによるツールフリー仕様だった。
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メタル製ダストフィルターは合計8個の樹脂製スナップボタン(プラスチックカシメ)で固定。簡単に取り外す事ができる
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右側面はアルミニウム製で、前方縦列は通気孔仕様。内側には幅約180mm、高さ約430mmのダストフィルターが装着されていた。なおパネルサイズは左側面と同じ、幅約480mm、高さ約485mm。固定方法も同じツールフリー仕様とし、メンテナンスのしやすさは大きなメリットだろう。
リアパネルのレイアウト
本体背面に回り、リアパネルのレイアウトを確認する。上段右手は冷却ファン搭載スペースで、出荷時より120mmファンが搭載されている。その左手の開口部はマザーボードのバックパネルにあたる。

中段左手は拡張スロット金具のエリアで、その右手の空きスペースも通気孔になっていた。そして下段に大きく開口しているのは電源ユニットの搭載スペースだ。各レイアウト自体は一般的な設計ながら、左右の縦列にある複数の穴が最大の特徴だろう。なお、外周はアルミニウムのフレームが使われ、リアパネル自体はスチール製が採用されている。注意深く観察すればシルバー色の異なる反射から素材の違いが分かる。
ほぼ全面通気孔仕様のボトムパネル
本体をひっくり返した状態でボトム面を確認すると、ほぼ全面にわたりパンチング加工による通気孔仕様だった。このように、MasterFrame 600の設計ベースは高エアフローである事が分かる。

また、通気孔部分は全面をカバーする、マグネット固定式の大判ダストフィルターを装備。防塵対策も万全というワケだ。なおダストフィルターのサイズは実測で幅約180mm、長さは約460mmにもおよぶ。
さらに四隅にはゴム製の台座(ゴム脚)を装備。幅約20mm、長さ約80mmで、高さは13mm。設置面とのすき間は比較的狭い印象だが、低重心のため安定性は非常に高い。
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ハイエンドクラスの重量級構成パーツ満載でもビクともしないゴム製台座
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大判ダストフィルターを取り外した状態。底面にはパンチング加工による通気孔が広がる
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