見た目以上のハイエンド構成が可能な高拡張ケース「SUGO 17」
ここからは、編集部に届けられた「Lepton Hydro WSB850A Cube」がどのようなPCとして組み上げられているのか、内外からチェックしていこう。
コンパクトながらハイエンドという「Lepton Hydro WSB850A Cube」の性格を決定付けている要素の一つが、SilverStoneのMicroATX対応キューブ(ボックス)型ケース
「SUGO 17」だ。卓上にも設置可能な26.1リットルサイズの筐体は、小振りなサイズ感ながらデュアル水冷構成も呑み込める優れた拡張性を備えている。
【関連記事】これで全てが分かる。SilverStone「SUGO 17」徹底解説(2024.03.14 更新)
|
|
どこかクラシカルな雰囲気も漂う、無駄のないデザインの筐体。ハイエンドパーツを組み込む想定のため、通気性にかなり気を使った設計になっていることが外側からも窺える
|
|
|
|
フロントパネルはプラスチック素材にヘアライン調の加工が施されており、チープさは感じない
|
トップ側も広く通気孔として開放。フレッシュエアをケース内部に取り込んでいる
|
倒立レイアウトを採用する内部空間は、限られたスペースに複数のハイエンドパーツを共存させるために考え抜かれた、立体パズルのような効率的な設計が特徴。トップと右サイドにはそれぞれ最大360mmサイズの水冷ラジエーターが搭載可能で、実際「Lepton Hydro WSB850A Cube」には、トップにCPU用、右サイドにグラフィックスカード用の240mmラジエーターが取り付けられている。
さらにトップと右サイドから吸気し、リアおよび右サイドから排気するよう各種パーツを組み込むことで、CPUとGPUの両方が専用のエアフロー経路を確保する設計。各コンポーネントで発生した熱が交差しないようレイアウトされている点は、サイコムによる技ありなポイントと言える。
|
リアにはSilverStone製の120mmファン×1が排気用に組み込まれている
|
また、グラフィックスカードは全長400mmまで対応するため、カード側冷却用のクーラーが装着された「Hydro LC Graphics GeForce RTX5080 16GB」も無理なく収まる。延長ケーブルでフロント側に取り回された電源ユニットは、(MicroATX環境時に)奥行き最大140mmのATX電源を搭載可能だ。
なお、「Lepton Hydro WSB850A Cube」の基本構成ではストレージはM.2 SSDのみなところ、ドライブベイは3.5インチ/2.5インチ共用ベイ×1と2.5インチ×2を装備。必要に応じて複数のデータ用ストレージを増設する余地がある。
|
|
|
フロントトップに備えるアクセスポート。USB 3.0×2、USB Type-C×1、オーディオ入出力ポートを備えている。両端に搭載されているのが電源およびリセットボタンだ
|
通気孔の類が一切ないボトムからのカット。内部のボトム部にストレージを組み込む場合は、こちらから固定することになる
|
|
|
基本的な配線はほぼ右サイドに集中しているが、裏配線スペースにあたる左サイドのケーブル類も丁寧にまとめて取り回されている
|