ベンチマークテスト:ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー
「Lepton Hydro WSB850A Cube」はゲーミングマシンとしても優秀なスペックを備えている。そのため、ここからは各種ゲーム系のベンチマークテストでゲーム面におけるパフォーマンスをチェックしていこう。
まずは人気オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」の公式ベンチマークテストを実行。グラフィックス設定は“最高品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)/2,560×1,440ドット(WQHD)/3,840×2,160ドット(4K)の3パターンに設定している。
4Kを含むすべての解像度において、“非常に快適”な水準を満たすベンチマークスコアの15,000をクリア。平均フレームレートも4Kで120fpsに迫るなど優秀な結果で、高リフレッシュレートなゲーミングディスプレイの性能も十分に引き出せる。画質を十分に盛った状態でも環境を選ばず快適なプレイが可能なようだ。
ベンチマークテスト:レインボーシックス シージ エックス
続いてはタクティカルシューター「レインボーシックス シージ」の最新アップデートである、「レインボーシックス シージ エックス」のゲーム内ベンチマークを実行。可能な限り高画質に設定しつつ、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで、DLSSを「バランス」に設定した状態でも計測を行った。
DLSS未使用の状態では、フレームレートを稼ぎたいシューター系タイトルであることを考慮すれば、実戦的な水準に達しているのはフルHDくらい。4KではVRAM使用量も約15GBとギリギリのラインに達しており、(カクつきこそないものの)平均フレームレートは40fps前後に留まっていた。
一方でDLSSを有効化すると、フレームレートが大幅改善。VRAM使用量も最大8GB程度に抑えられ、4Kでも平均200fpsオーバーを叩き出した。画質の劣化もほとんど気にならないレベルのため、クオリティとパフォーマンスのバランスを重視する場合でも積極的にDLSSを活用したい。
ベンチマークテスト:モンスターハンターワイルズ
ゲーム系検証を締めくくるのは、重量級のタイトルとして知られている人気ハンターアクションの最新作「モンスターハンターワイルズ」の公式ベンチマークテストだ。グラフィックスプリセットは「ウルトラ」、フレーム生成はON、アップスケーリング「NVIDIA DLSS」、アップスケーリングモード「バランス」、レイトレーシング「高」に設定し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行っている。
“非常に快適にプレイできます”の指標を満たすスコアは20,000だが、すべての解像度においてその水準をクリア。4K解像度でも平均フレームレート120fpsをオーバーしており、ゲーミングディスプレイの性能も活かせる滑らかな描画が可能だった。レイトレーシングを有効したリッチな設定でも、DLSSが利用できれば高水準な快適プレイが楽しめる。
ベンチマークテスト:UL Procyon AI Image Generation Benchmark
ゲーム系の検証が一段落したところで、「Lepton Hydro WSB850A Cube」のAI処理性能を画像生成テストの「UL Procyon AI Image Generation Benchmark」を使用してチェックする。GPUはGeForce RTX 5080、高解像度に対応した最新バージョン「Stable Diffusion XL(FP16)」で計測を行った。
解像度1,024×1,024ドットの画像16枚を1枚ずつ生成するテストで、全体スコアは4,233。ビデオメモリ16GBのGeForce RTX 5080を搭載している恩恵は大きく、総合的な所要時間が141.720秒、画像生成速度は8.857 s/imageと、十分に現実的な生成速度になっていた。画像生成分野でも有効活用が見込めそうだ。
ベンチマークテスト:VRCMark v2
続いては人気のソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」から、ゲーム内ベンチマークの「VRCMark v2」を使用してVR性能をチェックしてみよう。VR機材は「meta Quest 3」(Steam VRモード)で、ワールド推奨である片目解像度2,496×2,592ドット、リフレッシュレートは120Hzに設定した状態で計測している。
中程度のCPU負荷がかかる「Room C1」では平均64.9fps、高いCPU負荷がかかる「Room C2」では42fpsをマークした。マルチコアがやや効きにくいゲームのため「Room C2」では60fpsを割ってしまったが、グラフィック調整やカリングなどを駆使すれば十分に快適さを確保できる。CPUをゲーミング性能に特化した3D V-Cache採用のX3Dモデルにカスタマイズすれば、さらに快適な動作が期待できそうだ。
また、中程度のGPU負荷のかかる「Room G1」では平均91.2fps、高いGPU負荷がかかる「Room G2」では64.6fpsをマーク。繊細な描画がされる景観重視のワールドでもしっかりとフレームレートをキープしており、プレイ中にカクつく心配はなさそう。VRAMが16GBもあるため、快適な動作が見込める。