合計11フェーズ電源搭載のMicroATXマザー、ASRock「B850M Pro RS WiFi」
「Lepton Hydro WSB850A Cube」の標準構成におけるマザーボードは、AMD B850チップを搭載するASRockのMicroATXモデル
「B850M Pro RS WiFi」だ。
8+2+1フェーズの電源回路を搭載するほか、VRMモジュールを冷却するヒートシンクもしっかり装備したミドルレンジ向けモデル。メモリはDDR5-8000に対応するほか、ストレージはPCI Express 5.0対応スロットを含めM.2スロット×3を実装している。
そのほか、ネットワークは2.5ギガビットLANおよびWi-Fi 6E+Bluetooth 5.2に対応。拡張スロットはグラフィックスカード用のPCI Express 5.0(x16)×1に加えてPCI Express 4.0(x4)×1を備えているが、内部スペースの都合上、組み込めるカードは限られるだろう。
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マシンの後ろ側から「B850M Pro RS WiFi」のリアパネルをチェック。合計8ポートのUSBを備えるなど、インターフェイスも決して貧弱ではない
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最大256GBの大容量構成も可能なメモリ
標準構成におけるメモリは、DDR5-5600に対応する32GB(16GB×2)がチョイスされている。ワークステーション向けシリーズということもあり、ゲーミング向けモデルの標準構成よりも大容量になっているようだ。
ちなみに編集部に届けられた評価機は、DDR5-5600に対応する「Crucial DDR5 Pro」シリーズの128GBキット(64GB×2)へとアップグレード済み。カスタマイズメニューでは最大で64GB×4構成の256GBも選択できる。
なおサイコムによれば、メモリの増設はほとんどの購入者が決まって選択する人気のカスタマイズ要素。特にCGクリエイターなどのユーザーを中心に、最大構成の256GBを選択する人も少なくないらしい。
PCIe 4.0対応のM.2 SSD、Crucial「T500」を標準採用
標準構成における「Lepton Hydro WSB850A Cube」の搭載ストレージは、PCI Express 4.0(x4)に対応する
Crucial「T500」シリーズの1TBモデル「CT1000T500SSD8」のみ。主なスペックはシーケンシャル読込最大7,300MB/s、同書込6,800MB/s、ランダム読込1,150,000 IOPS、同書込1,440,000 IOPSだ。
ちなみにカスタマイズメニューでは、発熱の高さを回避するためか、選べるのはPCI Express 4.0対応モデルまで。その点を除けば十分な選択肢が用意されており、最大4TBの2.5インチSSDや最大16TBの大容量HDDを追加することもできる。「SUGO 17」のベイ構成を確認すると、最大で3.5インチHDD×1と2.5インチSSD×2を増設できるようだ。
ピッタリ収まる奥行き140mmのGOLD認証1000W電源を搭載
内部構成チェックの最後は、電源ユニットを見ていこう。「SUGO 17」は延長ケーブルを介してフロント側にマウントする構造になっており、MicroATX構成時は奥行き140mmまでのATX電源が組み込める。
そのため標準構成には、奥行きがジャスト140mmの1000Wモデル
Antec「NE1000G M ATX 3.0」を採用。内部スペースを最大限に活用して組み込まれている。
80PLUS GOLD認証を取得した電源ユニットで、ケーブル仕様はもちろんフルモジュラータイプ。PCI Express 5.0ネイティブ対応のため16pinコネクタも標準装備しており、日本メーカー製コンデンサを採用するなど信頼性も十分だ。
なおカスタマイズメニューには、同じく奥行き140mmサイズの電源ユニットから、ASRockやSilverStoneの製品をラインナップ。サイコムによれば、ASRock「Steel Legend」シリーズ電源の人気が特に高く、よく選ばれているらしい。