ベンチマークテスト:Sandra 20/21:メモリシステムテスト
まずは総合ベンチマークテスト「Sandra 20/21」の「メモリシステムの性能評価」で、メモリ帯域とレイテンシを確認していこう。
スコアを確認すると、DDR5-4800からメモリ帯域幅が約30%、レイテンシが約9%向上している。メモリタイミングはDDR5-6400がCL42-52-52と高くなっているが、クロックが効いて短縮されている。
ベンチマークテスト:AIDA64:メモリ関連ベンチマーク
続いて、ベンチマークソフトウェア「AIAD64」を使って、メモリ帯域とレイテンシを確認していこう。「メモリリード」「メモリライト」「メモリコピー」「メモリレイテンシ」の4種類のベンチマークを実行している。
メモリ帯域を確認すると、DDR5-4800からリード、ライト、コピーの帯域は27~31%向上している。「Sandra 20/21」に準じた結果と言えるだろう。レイテンシは、DDR5-6400のメモリタイミングが遅いため、その差は約6%にとどまっている。64GB×2枚で128GBを実現する「CMH128GX5M2B6400C42」は、メモリタイミングが影響するアプリケーションでは、パフォーマンス差が小さくなりそうだ。
ベンチマークテスト:CINEBENCH
次はCPUパフォーマンスを測れる「CINEBENCH」で確認していこう。ベンチマークは「CINEBENCH R15/R20/R23/2024」の4種類すべてを実行した。
「CINEBENCH」系ベンチマークは、メモリスペックのスコアへの影響は小さいベンチマークになる。そのため、いずれのバージョンでも大きな差はみられないが、メモリタイミングが影響してか、DDR5-4800のほうが、わずかだがスコアを伸ばしている。
ベンチマークテスト:7-Zip
次は圧縮・解凍ソフト「7-Zip」に実装されているベンチマークのスコアを確認していこう。テストはデフォルト辞書サイズの「32MB」に加え、圧縮時のメモリ使用容量が95GBに達する「768MB」で実行している。
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辞書サイズ「768MB」では圧縮時のメモリ使用量は徐々に増え、最大で95GB前後となる
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展開処理中はメモリへのアクセスは多くはないため、スコアに差はほとんどみられないが、圧縮処理中はメモリ上で処理されるため、スコアは上昇している。辞書サイズ「32MB」でDDR5-4800から約11%、「768MB」実行時は約15%向上している。