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サイコム「Lepton Hydro WSB850A Cube」 基本構成売価税込490,400円(2025年7月現在)
製品情報(株式会社サイコム)
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小さな高拡張ケース×デュアル水冷という、計算し尽くされた無茶な構成
CPUとグラフィックスカードの両方を水冷化するデュアル水冷は、PCの世界でも“ロマン構成”と言える組み合わせだ。暑い夏でも安定した冷却性能を発揮するという機能面での大きなメリットがありつつ、特にグラフィックスカードを水冷化するハードルの高さから、そもそもの実現が難しい。
そこへきて今回取り上げる
「Lepton Hydro WSB850A Cube」は、そうした高難度なデュアル水冷を、なんとコンパクトなキューブ型ケースに詰め込むという“二重のロマン構成”で仕上げたBTOマシン。慎重なパーツ選びが求められるコンパクトケースにハイエンドパーツをギュウギュウに、しかもデュアル水冷で組み込む攻めた構成だ。
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デュアル水冷を可能な限り小さなサイズで実現しようという、無茶なコンセプトを形にした
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そしてこれら「Hydro」シリーズに採用されているグラフィックスカードは、サイコムが独自に水冷化を施したオリジナル仕様。最新GPUをいち早く水冷化することにかけては業界でもお馴染みで、最近もそのラインナップに新しくGeForce RTX 5080/5070 Ti搭載モデルが加わったばかりだ。
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サイコムが採用する水冷グラフィックスカードは、こだわりの部材を組み合わせた完全オリジナル仕様だ
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なお、今回検証を行う「Lepton Hydro WSB850A Cube」もまた、わずか26.1リットルの筐体を採用するコンパクトモデルながら、水冷仕様のGeForce RTX 5080が標準構成になっている。後半のテストセッションでは、サイズ感から受ける印象以上のハイパフォーマンスが期待できそうだ。
「Lepton Hydro WSB850A Cube」の基本構成
それでは、ここで一旦「Lepton Hydro WSB850A Cube」の詳細な基本構成を確認しておこう。製品名の“Cube”から分かるように、PCケースにはキューブ型(あるいはボックス型)の
SilverStone「SUGO 17」を採用。26.1リットル筐体にデュアル水冷を含むすべてが詰め込まれている。
CPUは8コア/16スレッドのRyzen 7 9700Xで、CPUクーラーには240mmラジエーターを備える
SilverStone「VIDA 240 SLIM」を搭載。グラフィックスカードは同じく240mmラジエーターを備えた、オリジナル水冷仕様のGeForce RTX 5080モデル
「Hydro LC Graphics GeForce RTX5080 16GB」だ。
そしてマザーボードはAMD B850チップを搭載するASRockのMicroATXモデル
「B850M Pro RS WiFi」を採用。メモリはDDR5-5600 32GB(16GB×2)、ストレージはPCI Express 4.0(x4)に対応する
Crucial「T500」シリーズの1TBモデルを内蔵する。電源ユニットは80PLUS GOLD認証を取得した容量1000WのAntec「NE1000G M ATX 3.0」だ。
ちなみに「Lepton」は、サイコムがワークステーション向けに展開しているシリーズ。しかしシンプルにスペックの高いシステム構成からも分かるように、ワークステーション運用はもちろんゲーミング用途に至るまで、基本的に何でもこなせるマシンと言える。
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ワークステーション向けモデルらしく、Ryzen Threadripper搭載モデルもラインナップ。また、Intelプラットフォームのキューブモデルも選べる
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