QD-OLEDパネルと言えば、どうしても気になるのが画面の焼付き問題。MSIではこれまで、ディスプレイの焼付き防止に向けた対策機能を提供してきた。これらを毎年アップデートしながら、長年にわたり焼付き問題の改善に取り組んでいる。
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本機に搭載されているのは、最新版となる「MSI OLED Care 3.0」だ。最大の特徴はCMOSセンサーとNPUによる人検知アルゴリズムを組み合わせた「AIケアセンサー」の追加だ。
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ユーザーの不在を検知して自動的に画面をオフにし、パネルのリフレッシュを開始する。具体的には、0.2秒ごとに映像を検出し、NPU (ニューラル・プロセッシング・ユニット)アルゴリズムを備えたAIチップによって、人の存在を正確に識別。これにより、誤検出による意図しない画面オフを防止できる。 次に実際の動作が気になる読者に向けて、検証動画も用意した。“AIケアセンサー”の設定から動作まで、一連の挙動を確認してほしい。
「AIケアセンサー」の要となるCMOSセンサーは、フレーム下部に配置されている。AIがユーザーの顔の有無を判別し、視線を外した際には自動で輝度を下げ、席を離れれば電源をオフにするなど、省電力とパネル保護の両面でインテリジェントに動作する。実際に離席すると画面は自動で消灯し、着席するとおよそ7秒で復帰する様子が確認できるはずだ。
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操作は簡単で、OSDメニューで「アクティブモード」をONにすると機能が有効になり、「システムモード」を選択するとWindows側で制御、「モニターモード」を選択するとディスプレイ単体で制御できる。
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また“3.0”となったことで「パネルプロテクト」を実施する連続使用時間も16時間から24時間に延長された。より長時間のゲームプレイに対応できるほか、プレイ中に中断されるリスクも軽減される。
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従来の“2.0”から受け継いだ焼付き防止機能も押さえておきたい。たとえば、一定間隔で表示中のピクセル位置をごく僅かにずらし、同じ画像が同じ位置に固定されるのを防ぐ“ピクセルシフト”。さらに、同じ静止画が一定時間表示されると自動的に明るさを抑え、焼付きを防止する“静止画検出機能”も備えている(静止画が切り替わると輝度は元に戻る)。
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さらなる焼付き対策として、複数のロゴを検出し、その形状や色をスキャンして輝度を下げる「マルチロゴ検出」を備える。 また、デスクトップのタスクバーを検出して輝度を自動調整する「タスクバー検出」、さらには一定時間が経過すると画像同士の境界や文字・縦線のエッジ部分だけ輝度を調整する「エッジ検出」も利用できる。
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ハードウェア面では、本体背面にグラフェンフィルムや専用設計のヒートシンクを組み合わせたファンレスの放熱機構を備える。これら独自の対策機能を用意することで、高画質かつ高性能な環境を長期にわたって安心して使えるというわけだ。
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なお、「AIケアセンサー」が省略されている他、USB Type-Cの給電能力が98Wから15Wに変更されている廉価モデル
「MAG 272QP QD-OLED X50」も用意されており、こちらは売価税込158,800円前後(2025年11月現在)で販売されている。
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