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ここからは、実際に「MPG 271QR QD-OLED X50」を使った実動インプレッションをお届けする。動作検証にあたっては、Core i7-13700KFとGeForce RTX 4080を搭載するMSIのハイエンドゲーミングマシン「Aegis Ti5 13NUG-257JP」を用意。また、比較用のディスプレイとして23.8型フルHD対応の「G2412」も借り受けている。
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(2022.09.05 更新)
量子ドットと有機ELを組み合わせたQD-OLEDパネルは水平垂直ともに178°とIPS同様の視野角を備えるが、一般的な液晶とは比較にならないほど視野角の変化に強い。比較用の「G2412」は、広い視野角をもつとされるIPSパネルを採用する23.8型フルHD液晶ディスプレイだが、「MPG 271QR QD-OLED X50」と並べるとその差が際立っているのが分かる。ほぼどこから見ても視認できる画質を保っており、輝度やコントラストといった見た目の変化は誤差のレベルだ。
また、PlayStation 5やXbox Series X/Sといったコンシューマゲーム機では、WQHD解像度/120Hz/HDR/VRRでの表示が可能。HDMI CECを有効にすることで、ディスプレイの電源OFFでゲーム機側がスリープ、またゲーム機がスリープから復帰するとディスプレイの電源がONになる連動動作に対応する。
リフレッシュレートをチェックする。テストでは、それぞれ60Hz/120Hz/360Hz/500Hz設定における違いを比較。できるだけ分かりやすく体感するために、レースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイを使用している。ディスプレイ同期を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影した。
中間階調応答速度(GtG)は公称0.03msと極めて高速なため、一般的なバックライトを光源とするシャッター方式のIPSパネルと比較すると30倍以上も速く、残像やブレを極限まで抑えることができる。この応答速度の恩恵は低リフレッシュレート環境でも大きく影響しており、60Hzでも一般的な液晶ディスプレイより残像感は少なく感じる。 360Hzも出れば十分ハイエンドゲーミングディスプレイと呼べるスペックだが、さらに上を行く500Hzでは流れるようなフレーム更新と1フレームあたり約2msの表示時間により、残像を判別できるシーンは非常に限られてくる。検証動画のように、120Hz動作がカクカク感じてしまうだけでも「MPG 271QR QD-OLED X50」の500Hzがいかに凄いのかわかるだろう。
最新世代のQD-OLEDパネルが描き出す映像美と、リフレッシュレート500Hzが生む速度体験は、期待をはるかに超えるものだった。圧倒的な画質と高速描画を両立する「MPG271QR QD-OLED X50」は、現時点で手に入るゲーミングディスプレイのなかでも確実にトップクラスといえる。IPSやVAといった一般的な液晶パネルから乗り換えれば、使用した瞬間に“別次元”の世界を実感できるはずだ。
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長年QD-OLEDパネルの課題だった焼付き問題についても、第3世代へ進化した『MSI OLED Care 3.0』の導入により、大幅にリスクが低減された。国内保証が3年間付く点も、QD-OLEDモデルとしては心強いサポートだ。 PC用ディスプレイとしては確かに高価だが、「MPG271QR QD-OLED X50」がもたらす満足感は価格以上の価値がある。年末年始にディスプレイの新調を検討しているなら、まず候補に入れておきたい1台だ。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社