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モンスターハンターシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」のベンチマーク結果を確認していこう。「グラフィックプリセット」は“ウルトラ”、「アップスケーリング」は“NVIDIA DLSS”、「フレーム生成」は“ON”に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
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4K解像度ではGPUへの負荷が高いため、すべてのCPUでフレームレートは横並び。Ryzen X3Dシリーズは、WQHD解像度やフルHD解像度でも明確な違いはなかった。ただし、Core Ultra 9 285Kとの比較ではWQHD解像度で約3%、フルHD解像度では約5%の差があり、GPUの負荷が少なくなるにつれて大容量キャッシュの効果が出てくる。
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FPSゲーム「DOOM」シリーズの最新作「DOOM: The Dark Ages」のベンチマーク結果を確認していこう。「品質の一括調整」は“ウルトラナイトメア”、「解像度スケールモード」は“オフ”、「アップスケーラー」は“DLSS”、「DLSSフレーム生成」は“4x”に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
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4K解像度やWQHD解像度では最大でも差は約1%で、ほぼ同等のパフォーマンスと言っていいだろう。またフルHD解像度でもCore Ultra 9 285Kのフレームレートが約3%低いものの、Ryzen X3Dシリーズの間では明確な差はなかった。
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オープンワールド型アクションRPG「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」のベンチマーク結果を確認していこう。「クイックプリセット」は“レイトレーシング:オーバードライブ”、「解像度スケーリング」は“DLSS Super Resolution”、「DLSS Super Resolution」は“自動”、「DLSS Multi Frame Generation」は“4X”に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行っている。
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4K解像度やWQHD解像度では最大でもその差は1%前後でほぼ誤差の範囲。またフルHD解像度でもRyzen 7 9800X3Dとの比較では明確な違いはなかった。ただし、Ryzen 7 7800X3Dとの比較では約3%、Core Ultra 9 285Kとの比較では約5%上回り、解像度が低い場合にはRyzen 7 9850X3D/9800X3Dのほうが有利なことがわかる。
ゲーム系のベンチマークが一段落したところで、消費電力とCPU温度を確認していこう。テストは「Cinebench 2026」「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」「Cyberpunk 2077 Phantom Liberty」の3種類で、テスト中の最高値を採用している。
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「Cinebench 2026」実行中の消費電力は、Core Ultra 9 285Kが最大約420Wでずば抜けて高く、Ryzen 7 9850X3DとRyzen 7 9800X3Dはいずれも265W前後だった。そしてゲーム中の消費電力もCore Ultra 9 285KがRyzen 7 9850X3D/9800X3Dより約20Wずつ高く、Ryzen 9000X3Dシリーズは電力効率も優秀だ。
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続いてCPU温度を確認すると、全てのコアが全開で動作する「Cinebench 2026」ではRyzen 7 7800X3Dが最も低く、Ryzen 7 9850X3DとRyzen 7 9800X3Dはほぼ同じ。ゲーム実行中はRyzen 7 9850X3DのほうRyzen 7 9800X3Dより約4℃高いが、それでも80℃を超えることはなく360mmラジエーターのオールインワン型水冷ユニットを用意してやれば冷却性能が不足することはないだろう。
Ryzen X3Dシリーズでは、大容量キャッシュを搭載しているためメモリスピードやメモリタイミングの影響が少ないのも特徴だ。そこでテストセッションのラストは、DDR5-4800とRyzen 9000シリーズのスイートスポットとなるDDR5-6000でゲーム性能にどの程度差があるのか「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」と「Cyberpunk 2077 Phantom Liberty」で確認してみることにした。
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| AMD EXPOプロファイルのDDR5-6000(右)と、JEDEC準拠のDDR5-4800(左)。メモリスピードだけではなく、メモリタイミングもDDR5-6000のほうがかなり高速だ | |
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いずれのテストでも差は1%未満で誤差の範囲だった。Ryzen 9000 X3DシリーズでPCを組む場合には、メモリスピードやメモリタイミングにあまりこだわらず、より大容量なメモリや他のパーツに投資するのもありだろう。
Ryzen 7 7800X3DからRyzen 7 9800X3Dの際に見られたような、アーキテクチャ刷新を含む大規模な変更ではなく、ブーストクロックの引き上げという小幅の変更にとどまるRyzen 7 9850X3D。パフォーマンスはシングルスレッド処理で約7~8%、ゲームでは3%前後で、すでにRyzen 7 9800X3Dを所有しているユーザーにとっては、積極的に買い替えを検討するほどの差とは言い難い。
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一方で、現在Ryzen 7 7800X3DなどのRyzen 7000シリーズやCore Ultraシリーズからの乗り換えであれば、Ryzen 7 9850X3Dに変更するだけでゲーム性能の底上げが期待できる。特にフルHD以下の解像度でできる限りフレームレート稼ぎたいユーザーにとって、Ryzen 7 9850X3Dは有力な選択肢のひとつと言えるだろう。
協力:AMD