COMPUTEX 2024レポートで紹介済みの新作ミドルタワーPCケース
今回お届けする
「MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ」は、2025年5月2日(金)より国内市場での販売が開始された、MSIの最新主力ゲーミングPCケース。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色で、市場想定売価はいずれも税込22,980円とされている。
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MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ 市場想定売価税込22,980円(2025年5月2日発売)
MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ WHITE 市場想定売価税込22,980円(2025年5月2日発売)
製品情報(MSI)
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そもそもこの製品は、2024年に台湾で開催されたCOMPUTEX 2024のMSIブースに展示され、エルミタでもレポート記事をお届けしている。筆者の記憶も曖昧で、その存在は知っていても詳細については初見に近い。ただ唯一印象に残っているのは、フロントに標準装備されている
「デュアルレイヤーブレードファン」の存在。後に詳しく解説するが、二重構造のファンブレードを採用し、直進的かつ力強いエアフローを生み出す事ができるという。160mmという珍しいサイズもトピックで、モデルを牽引するひとつのポイントだろう。
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本稿ではブラックモデルで詳細検証を進めていく
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当時のレポート記事を読み返すと、2024年の第4四半期には販売が予定されていたようだが、実際には約半年遅れでの市場投入になった。その理由についてエムエスアイコンピュータージャパンに確認したところ、フロントパネルのデザインとドラゴンロゴの位置を当初から変更しており、さらに背面コネクタを採用するマザーボード
「PROJECT ZERO」シリーズの居住性をより改善するために、裏配線スペースに手が加えられたという。
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2024年に開催されたCOMPUEXレポートでは"拡張性にも優れる新型ゲーミングミドルタワーPCケース”として紹介。当初は2024年第4四半期の販売が予定されていた
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これらの修正には2024年12月までの期間を要し、製造は翌2025年2月からスタート。細部にまで妥協なく設計の微調整を重ねる姿勢から、MPG VELOX 300R AIRFLOW PZにかけるMSIの本気度がうかがえる。
スペック表に見るMSI「MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ」
次にスペック表から、MPG VELOX 300R AIRFLOW PZの概要を確認しておこう。ケースタイプはミドルタワーで、マザーボードはE-ATX(305x278mm)を筆頭に、ATX、MicroATX、Mini-ITXの各フォームファクタに対応。主素材は0.8mm SPCCで、副素材にプラスチックおよび4mm厚の強化ガラスが採用されている。
外観画像からはイマドキの魅せるPCケースである事は明らかで、左側面に強化ガラスを採用するスタイルは既に多くのモデルで見られるだけに、どれだけ独自性を打ち出せるかがポイントとなりそうだ。
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ブラックよりも想定売価では1,000円高いホワイトモデルもラインナップ
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外形寸法は幅235mm、奥行き485mm、高さ518mmで、幅よりも高さが上回る"上に長方形”の筐体となる。ちなみに重量は製品情報サイトおよび手元資料いずれも表記されていない。なお外装パッケージは実測で幅約320mm、奥行き約580mm、高さ約570mm。店頭購入からの持ち帰りには、カートの準備は必須だろう。