付属ファンのレイアウトを見て気付く点。それはトップパネルに冷却ファンが搭載されていないことだ。オールインワン型水冷ユニットのラジエーターを設置しない限り、多くのPCケースではトップに排気ファンを設置するのが一般的だが、「Antec Flux Pro Noctua Edition」では標準構成として採用されていない。

この点についてNoctuaに確認したところ、同社の検証ではトップ部に冷却ファンを搭載すると、CPU温度がわずかに低下することが確認できているという。しかし、騒音値が増加するというデメリットも同時に確認されたという。温度低下の効果に対してノイズ増加の影響が大きいため、バランスの面でメリットが小さいことから、標準構成ではトップファンを搭載しない設計としている。
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| ちなみにAntec「FLUX PRO」検証時には360mmサイズラジエーターを搭載。内部容積が広く、周辺クリアランスにはまったく問題がなかった |
つまり、フロントからの吸気とリア排気、さらにPSUシュラウド上部の吸気ファンによって、ケース内部のエアフローを構築する設計となっている。トップファンの追加はあくまでユーザーの選択肢として残されているものの、Noctuaの検証結果を踏まえると、付属ファンのみの構成でも十分に最適化されたエアフローが実現できるというわけだ。これは検証に基づく"静音性と冷却性能のバランスを重視した結果”と言える。

なお、CPUクーラーは空冷式が前提としている。オールインワン型水冷ユニットについて確認すると、ポンプの動作音についての懸念があること、さらにNoctuaの空冷フラッグシップ「NH-D15 G2」による組み合わせで十分な冷却性能が得られることが、その理由として挙げられている。
ベースモデル「FLUX PRO」はNoctuaが選定したケースということもあり、優れたエアフロー性能と高い拡張性、さらに組み込みやすさのトータルバランスに定評のPCケースだ。ここでフォーカスするケーブルマネジメント機構もそのひとつで、高い拡張性と比例して煩雑になるケーブルを、要所のスルーホールや面ファスナー、結束バンド用フック等を配置することで、マザーボードトレイ裏の配線スペースを上手にマネジメントできる。そしてNoctuaによるチューンされているのが、8ポートPWMファンハブ「NA-FH1」だ。

標準装備品の「NA-FH1」は、マザーボードトレイ背面左上にマグネット固定されている。SATA電源ケーブル1本で接続した全ての冷却ファンへ給電。1本のケーブルをマザーボード上のファンコネクタに接続すれば、全ての冷却ファンの回転数が調整できる。

そしてExtension Cable「NA-EC1」および「NA-EC3」は搭載ファン付近へそれぞれが配線済み。ケーブルマネジメントも出荷時より最適化されている。これらの仕掛けは、ケーブルマネジメントを容易にし、ユーザビリティを高める仕掛けとして、大いに利便性を発揮するだろう。
「ACCESSORY BOX」は、「NOCTUA EDITION」のプリントがあるものの、FLUX PROと共通。縦長の茶箱を開くと、Noctua Edition専用の冊子型マニュアル、ネジ類が収納されたプラスチック製「Tool Box」、Noctuaカラーに塗装された「PSU Shroud Cover」などが同梱されている。なお、小さなNoctua BOXにはノベルティとして配布されている「NF-A4x10 FLX キーホルダー」が収納されていた。
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| Antec Flux Pro Noctua Edition仕様にプリントされた「ACCESSORY BOX」。外形寸法は実測で幅約455mm、奥行き約150mm、厚さ約40mm |
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| 冊子型マニュアル | PSU Shroud Cover |
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| Tool Box | NF-A4x10 FLX キーホルダー |
| 同梱されていたFSC(Forest Stewardship Council)認証カード。「FSC Certificate code」と共に、素材の特性(模様)についての記述あり。ちなみに「Flux Pro」と同じものだった |