テストセッションの最後は、第11世代Intel Coreプロセッサの最上位に位置するCore i9-11900K/KFが搭載し、マルチスレッド処理時にすべてのコアが4.80GHzから5.10GHzまで引き上げられる最新ブースト機能「Adaptive Boost Technology」を試していこう。オールコア5.10GHzの強烈な性能とともに電源回路への負荷が非常に大きく、回路の発熱も強烈になっている。そんな「Adaptive Boost Technology」を使って、「Z590 VALKYRIE」の安定性やヒートシンク部の冷却性能をチェックしていこう。
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| 「Adaptive Boost Technology」の設定はUEFI BIOSの「Tweaker」→「CPU Power Management」から有効にできる | |
| ABT有効時はすべてのコアの動作クロックが5.10GHzまで引き上げられるが、電源回路などに強烈な負荷がかかる |
オールコア4.80GHz動作となる定格時でも高い性能を発揮するCore i9-11900Kだが、さらに300MHzクロックが引き上げられる「Adaptive Boost Technology」有効時、「CINEBENCH」系はいずれも5%程度のスコア向上を確認。同様に「Blender Benchmark」の処理時間は33秒短縮している。動作クロックに変化はないが、シングルスレッドのスコアもわずかに伸びる傾向にあった。