105Wモード+PBO設定でお手軽にパフォーマンスアップ
まずはCPUの純粋なパフォーマンスを計測できるCINEBENCH系のベンチマークテストを動作させ、そのスコアや挙動を見ていこう。
今回はRyzen 7 9700Xの性能を引き出すため、TDPを通常の65Wから105Wへ向上させる「TDP to 105W」モードを有効化。さらにAMD Precision Boost OverDriveのMax CPU Boost Clock Override(+)を200MHzに設定、安全動作の範囲内でパフォーマンスアップを狙ってみた。
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UEFIにて「TDP to 105W」を有効化、さらにPrecision Boost OverDrive設定を調整する
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シングルコアテストこそ微増に留まったものの、マルチコアテストではスコアが軒並み1.2倍も向上。105Wモード+PBO設定のひと手間だけにも関わらず、大幅なパフォーマンスアップを達成できた。ゲームと同時に配信を行う場合など、マルチコアが効く環境では特に効果を発揮しそうだ。
そしてベンチマーク中の挙動に関しては、「Cinebench 2024」の連続テストである「Cinebench 2024:10minutes(Test Throttling)」を動作させ、動作クロックやPackage Powerの推移を確認した。
TDP65Wモードでは、Precision Boost Overdrive 2によりPackage Powerが90W近くまで上昇。それにより動作クロックは4.5~5.0GHz程度で動作していた。
そして105Wモードを有効化すると、Package Powerが140W前後まで上昇。それに伴い動作クロックも向上し、安定して5.2~5.3GHz程度を叩き出していた。VRMヒートシンクのわずかな温度変化からもMOSFETの発熱は許容範囲のようで、(消費電力の増加を無視できるのであれば)不安なく105Wモードの安定動作が可能だ。
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65Wモード動作時における高負荷時のサーモグラフィ
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105Wモード動作時における高負荷時のサーモグラフィ
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