パッケージから本体を取り出し、MAG COREFROZR AA13の外観から細部をポイント別に見ていこう。今回取り上げるのはホワイトモデル。全身オフホワイトに塗装されたヒートシンクに、ホワイト色の120mmファンという組み合わせ。未だ根強い需要のある白系パーツで組み上げるなら選択肢のひとつに加えて頂ければと思う。

全体を眺めてみると、極めてオーソドックスなスタイルといった印象を持つだろう。奇をてらう部分はなく、強いて言うなら搭載ファンがアドレサブルRGBファンで発光する程度。冷却ファン中央と天板のロゴが無ければ、一見してモデル名はもとより、メーカー名も言い当てる事は難しい。
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| サイドフロー型CPUクーラーのお手本のようなベーシックなスタイル。これで製品毎に冷却性能が異なるからCPUクーラーの世界は奥深い |
まずは冷却ファンを取り付けていない状態で、ヒートシンクを詳しく見ていこう。MAG COREFROZR AA13は、冷却ファンとヒートシンクが分離された状態で梱包されている。これはマザーボードへの取り付け工程で、ヒートシンクをネジ留めした後に冷却ファンを装着する手順が採用されているためだ。

ホワイトに塗装されたアルミニウム製ヒートシンクは、合計50枚の放熱フィンで構成されている。MSIではこれを
「高密度フィン」と呼び、
低抵抗エアフローデザインによって冷却性能を高めているという。つまり、計算されたフィンピッチにより空気の流れを効率的に集中させ、冷却効率と静音性の両立を実現しているというわけだ。

なお、MAG COREFROZR AA13が採用する高密度フィンは、奥行きの狭いナローデザインを採用している。これは隣接するメモリスロットとの干渉を防ぐためのもので、放熱フィン1枚のサイズは実測で幅約115mm、奥行き約45mmだった。

ちなみにMSIの製品情報には使用マテリアルの項目があり、AL1100(アルミニウム1100系)とAL6063(アルミニウム合金6063系)の2種類が表記されている。前者はほぼ純アルミ(99%以上)で、熱伝導率は約220 W/m·K、後者はAl–Mg–Si系合金で熱伝導率は約200 W/m·Kとされる。使用箇所に関する説明はないが、いずれもCPUクーラーには適した素材として広く用いられている。

また、トップカバーには、精緻なレーザー刻印によるMSIドラゴンエンブレムがあしらわれている。先に触れたように外観だけでモデルを識別するのは難しいが、ピラーレスデザインのPCケースに組み込めば、このワンポイントが強化ガラス製の左サイドパネルと正対し、さりげなくブランドを主張してくれる。