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ゲーム系検証のラストは、オープンワールド型アクションRPGの「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」だ。クイックプリセットは「レイトレーシング:オーバードライブ」で、解像度スケーリングは「DLSS Super Resolution」、DLSS品質は「バランス」、DLSS Multi Frame Generationは「4X」に設定し、ゲーム内ベンチマークを使用して解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
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「レイトレーシング:オーバードライブ」はかなり負荷の高いプリセットだが、DLSS 4がうまく機能していることもあり、フルHD解像度なら平均150fpsオーバーの快適なプレイが可能だ。ただしそれ以上の解像度ではビデオメモリが不足するほか、メインメモリ構成の影響もあり大幅にパフォーマンスが低下している。WQHD以上の環境でプレイしたい場合は、システム構成のアップグレードが必要だ。
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各種ベンチマークによるパフォーマンス検証を終えたところで、「ZEFT R60YR」が無理なく動作していたかどうか、各種クーラーの挙動をチェックしておきたい。 なお、CPUの検証には「Cinebench 2024:Minimum Test Duration:30 minutes」、グラフィックスカード用には「3DMark Steel Nomad Stress Test」を使用した。(室温約21℃)
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Ryzen 5 8500Gは発熱が控えめなTDP65Wモデルということもあり、リテールクーラーである「Wraith Stealth」でも問題なく冷却できている模様。CPU温度も90℃未満で、最大動作温度の95℃にはまだ余裕がある。また、ファン回転数は2,600rpmほどに達していたものの、他のファンに紛れて動作音もそれほど気にならなかった。
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「PRIME-RTX5060TI-O8G」はさすが3連ファンクーラーを装備するグラフィックスカードだけはあり、冷却性能はかなりのもの。GPU温度はテスト全体を通して60℃台に抑えられており、ファン回転数も1,500rpm前後と控えめ。動作音が耳障りに感じるシーンはまったくなかった。
最後は「ZEFT R60YR」が動作していた際の消費電力をチェックし、各種検証を締めくくろう。ストレステストの「3DMark Steel Nomad Stress Test」を動作させた際を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した際の最低値をアイドル時として、それぞれワットチェッカーで計測を行った。
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テスト中は概ね233W~250W程度で推移しており、最大でも264Wに留まった。アイドル時も最大77W程度で、最小50W未満。基本構成で650Wの電源ユニットを搭載する「ZEFT R60YR」にとっては十分すぎるマージンで、長期間の運用でも電力不足に陥る心配は無用だろう。
大胆に魅せるピラーレスケースの採用が目を引く「ZEFT R60YR」だが、やはり最大の魅力は攻めた価格設定。そしてそれを実現しているのが、絶妙なバランスに調整されたスペックとパーツチョイスだ。 基本構成でもある程度のゲームをWQHD環境でプレイできるパフォーマンスがあるほか、最新パーツを運用できるカスタマイズ要素も十分に用意されている。それをパノラマビューのピラーレスケースに詰め込み、イマドキなゲーミングPCに仕立てた。
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しかしながらパーツ構成も攻めた内容だけに遊びがなく、特にシングルチャネルのメモリ周りは足を引っ張っている印象。できればデュアルチャネル構成にアップグレードしたいところだが、冒頭触れた価格の高騰から、メモリのカスタマイズは予算をだいぶ圧迫してしまう。 もっとも、それを考慮しても「ZEFT R60YR」は割安と言える価格であり、カスタマイズ前提でも相対的にお買い得である点は揺るがない。現状のパーツ情勢はしばらく続く見込みであることから、ゲーミングPCの購入を考えている諸兄は大急ぎで決断した方がいいだろう。
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