8,000MHzのオーバークロックメモリを試す
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メモリのEXPOプロファイルもPBOと同じく、「SAPPHIRE CORE」の「Quick Set」機能を使えば簡単に読み込むことができる
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「NITRO+ B850A WIFI 7」では、最大8,000MHzまでのオーバークロックメモリへの対応が謳われている。そこでテストセッションのラストはDDR5-8000に対応するKLEVV「CRAS V RGB」シリーズの
「KD5AGUA80-80D380G」を使って動作を確認してみることにした。
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XMP/EXPOボタンを押すだけで8,000MHz駆動が可能
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Socket AM5のマザーボードでは、ハイエンドマザーボードでも安定動作が厳しいものもある8,000MHz動作だが、XMP/EXPOボタンを押すだけでOSの起動はもちろん、各種ベンチマークも安定動作させることができた。そこでパフォーマンスへの影響を確認するため、各種ベンチマークを使ってDDR5-4800動作と比較してみることにした。
「AIDA64」の「Cache & Memory Benchmark」を確認するとメモリ帯域はRead、Write、Copyとも30%以上向上している。またレイテンシは8割強まで短縮され、オーバークロックメモリを使用する効果は大きい。
CINEBENCH系のベンチマークを確認すると「CINEBENCH R15」から「CINEBENCH R23」まではシングルコアテストでは変化無し、マルチコアテストでも約1%で誤差の範囲だった。ただし、「Cinebench 2024」ではシングルコアテストで約4%、マルチコアテストでは約8%スコアが向上しており、3Dレンダリングでもアプリケーションによってはメモリクロックの効果があるようだ。
最後に「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」ベンチマークの結果を確認していこう。4K解像度ではほとんど差がないものの、WQHD解像度では約6%、フルHD解像度では約10%スコアが上昇している。解像度を控えめにしてフレームレートを稼ぎたい場合にはメモリもできる限り高クロックなものを組み合わせるといいだろう。
CPUの性能を引き出すミドルレンジ。最上位モデルなど今後の展開にも期待
コンシューマ向けマザーボード復帰第1弾ということもあり、ツールレスで着脱できるM.2 SSDヒートシンクやグラフィックスカードのクイックリリース機構、スクリューレスのWi-Fiアンテナなど、主力のマザーボードメーカーが近頃特に力を入れているユーザーの利便性を追求した機能については、正直まだ追いついていない部分がある。
一方で、TDP170WのハイエンドCPUであるRyzen 9 9950Xの性能を引き出すことができる堅牢な設計の電源回路や、最大8,000MHzの高クロックメモリの対応、さらにはPCI Express 5.0(x4)対応のNVMe M.2 SSDを余裕を持って運用できる優れた冷却機構などパフォーマンスに関わる部分はかなり最適化が進んでいる。
そして直感的な操作できる独自制御プログラム「SAPPHIRE CORE」も秀逸。さらに三角格子模様やソリッドなデザインの大型ヒートシンクなど「NITRO+」シリーズらしさも随所に感じることができた。
今後はCOMPUTEX TAIPEI 2025で展示されていたハイエンドモデル「NITRO+ 870EA WIFI PhantomLink」を含め、再始動したSAPPHIREのマザーボード戦略が、これからどこまで進化を遂げるのか。期待は高まるばかりだ。
提供:株式会社アスク
SAPPHIRE TECHNOLOGY LIMITED