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ゲーム系検証のラストは、負荷が高い重めのタイトルとして知られるオープンワールド型アクションRPGの「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」だ。クイックプリセットは「レイトレーシング:オーバードライブ」で、解像度スケーリングは「DLSS Super Resolution」、DLSS品質は「バランス」、DLSS Multi Frame Generationは「4X」に設定し、ゲーム内ベンチマークを使用して検証を行った。解像度はこれまで同様にフルHD/WQHD/4Kの3パターンだ。
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ヘビー級の負荷がかかる「レイトレーシング:オーバードライブ」がベースながら、フルHDで500fps、WQHDで400fpsに迫るという優秀な結果に。4Kでも250fpsを上回っていることから、最高レベルの高品質設定であっても解像度を選ばず快適なプレイが可能なようだ。フレーム生成が利用できるDLSS 4はかなり効果的で、重量級タイトルでもプレイ感覚を大幅に引き上げてくれる。
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「G-Master Hydro Extreme Z890i」を語る上で、やはり最も気になるのはデュアル水冷仕様による冷却性能だろう。Core Ultra 9 285Kを冷却するAsetek「636S-M2 RGB」と、オリジナル水冷仕様のGeForce RTX 5090は、高負荷時にどのような挙動を示すのか。ストレステストにて検証してみよう。 なお、CPUの検証には「Cinebench 2024:Minimum Test Duration:30 minutes」、グラフィックスカード用には「3DMark Steel Nomad Stress Test」を使用した。(室温25℃/暗騒音33.5dB)
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Pコアクロックは概ね4.6~4.8GHz、Eコアクロックも4.2~4.6GHz程度をマークしており、動作も極めて安定していた。動作温度も70℃前後とかなり控えめで、360mmラジエーターを備えるAsetek「636S-M2 RGB」は、Core Ultra 9 285Kを問題なく冷やし切れている。
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グラフィックスカードも公称値を上回る高クロック動作を安定して維持しているほか、GPU温度がかなり低く抑えられている。最大でも70℃程度、HotSpotですら80℃程度で収めてしまう冷却性能の高さは、水冷仕様ならではのメリットだ。テスト開始後の温度上昇も緩やかで、テスト終了後の温度の下がり方も素早く、しっかりと冷却が行き届いている印象を受けた。
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そしてこれらが動作していた際の騒音値は、わずか40.9dBに留まっていた。これは静かな図書館や深夜の騒音に相当する静粛さであり、とてもウルトラハイエンド構成の動作音とは思えないレベル。ヘッドホンを装着すればまったく気にならず、デュアル水冷による優れた冷却性能の恩恵を大いに実感できた。
最後に「G-Master Hydro Extreme Z890i」が動作していた際の消費電力をチェックし、各種検証を締めくくろう。ストレステストの「3DMark Steel Nomad Stress Test」を動作させた際を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した際の最低値をアイドル時として、それぞれワットチェッカーで計測を行った。
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さすがはウルトラハイエンド構成のマシンだけはあり、高負荷時には最大700Wオーバーに達していた。もっとも「G-Master Hydro Extreme Z890i」には標準で1200Wの電源ユニットが搭載されており、マージンは十分すぎるほど。長期間運用にも不安はない。
Core Ultra 9 285KとGeForce RTX 5090を搭載するというウルトラハイエンド構成である以上、パフォーマンス面で優秀な結果が出ること自体は想像に難くない。しかし実際に動かしてみて気付かされたのは、これら強力な構成を驚くほど低温に、なおかつ低騒音に抑え込める冷却性能だ。 同様のスペックを一般的なマシンで実現しようと思えば、その動作音は「爆音」と言っていいレベルの存在感になるはず。実際「G-Master Hydro Extreme Z890i」も動作中はかなりの熱を吐き出しており、本来なら冷却に相応の苦労を強いられる構成であることが分かる。それを“多少耳に届く程度”の騒音に収めているわけで、あらためてデュアル水冷の恩恵を実感させられた。
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そしてその静粛な動作を可能にしているのは、何と言っても「Hydro LC Graphics Plus GeForce RTX5090 32GB」の高い完成度があってこそ。試作段階からすでに優秀な性能を発揮していながら、製品化に至る過程でさらにNoctuaの最新世代ファンに変更するなど、度重なるブラッシュアップを施してきた成果が形になっている。そうした徹底したこだわりにより、市販の水冷GeForce RTX 5090グラフィックスカードを上回る冷却性能の“究極水冷カード”が出来上がったというわけだ。 個人レベルではまず構築できない、最強スペックのパーツを最高に静かに冷やせるデュアル水冷マシン。約100万円からというプレミアムすぎる価格に説得力を感じられる、稀有なゲーミングPCだ。
提供:株式会社サイコム