まずは、FRAME 4500Xの特徴がもっとも分かりやすい外観デザインから見ていこう。主素材はスチールだが、フロントと左サイドパネルを一体化した強化ガラスの存在感は大きく、見た目の印象としては質感の高さを感じさせる。 一方で、外装にはプラスチック素材も多く使われているものの、コストと軽量化を意識した割り切りとしては妥当で、素材ごとの役割分担はよく考えられている。
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| 緩衝材を外した状態のFRAME 4500X。各所にツールフリー機構を備えているため、輸送時は保護を目的とした輸送用保護テープで固定されていた |
フロントパネルは、ほぼ全面が強化ガラスで構成されている。右側面の角部にはアールが設けられており、よく見ると左右は非対称のデザインだ。 内部にパーツを組み込んでいない状態では、ガラス越しにリアパネルの様子まで確認できる。なお、フロントパネルの取り外しについては、左サイドパネル一体型の構造である点も含め、後ほど詳しく紹介する。
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| 強化ガラスは薄いダークグレー色で、高輝度LEDの発光をやさしく抑えることができそうだ |
フロントパネルの下部にはフロントI/Oが装備されている。内訳は左から円形のPowerスイッチ、ヘッドホン/マイクのコンボジャック、USB 3.2 Gen 1 Type-Aポートが2口、さらにUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポートが1口という構成だ。

デザイン重視の配置にも見えるが、デスク上での設置を想定した魅せるPCケースでは、この位置関係は理にかなっている。天板寄りのアクセスポートは使い勝手がよく、Powerスイッチも不用意に触れてしまう心配は少ない。
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| USB 3.2 Type-C(20Gbps)コネクタ | USB 3.0コネクタ |
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| FPANELコネクタ | HD Audioコネクタ |
次にサイドパネルを見ていこう。左サイドパネルはフロントパネル一体型の強化ガラス製で、曲面形状のいわゆる「パノラミックガラス」を採用する。この一体型ガラス構造こそが、FRAME 4500Xの外観デザインにおける最大の特徴であり、デザイン上の要と言える。 この曲面強化ガラスにはツールフリー機構が採用されており、工具を使わずに取り外しが可能だ。手順は簡単で、強化ガラス後方中央部に設けられたCORSAIRロゴ入りのゴムパッドを前方へ押し、そのままスライドさせることでフロントパネル部のロックが解除される。あとはガラスパネル全体を手前に引き抜くだけで、フロントと左サイドを一体で取り外せる仕組みとなっている。
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| フロントおよび左側面一体型の強化ガラス。外形寸法は高さ約470mm、長さは約690mmにもおよぶ |
さらに構造を詳しく見ていくと、フロントパネル側のロックは3箇所(上部2箇所、下部右側1箇所)に配置されたピンを、シャーシ側のキャッチで固定するボールスナップ式を採用。左サイドパネル側は、シャーシ上部2箇所に設けられたスリット(切り欠き)に、強化ガラス側のピン(突起)を差し込んで位置決めを行う構造だ。下部はガイドレールに載せる形でガラスを支持しており、重量を下部で受けつつ、上部で位置決めする合理的な設計になっている。
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| 強化ガラスの内側に装着されたスチールパネルには、ボールスナップ式のピンとガイドレールが装着される | |
右サイドパネルは、前方と後方の2枚構成となっている。前方は格子デザインを採用したプラスチック製パネルで、標準装備されるサイドファンの吸気を行う通気孔としての役割を担う。一方、後方はスチール製のソリッドパネルで、マザーボードトレイ背面のいわゆる裏配線スペースにあたるエリアをカバーしている。

前方のプラスチック製パネルを詳しく見ていくと、実測で幅約210mm、高さ約470mm。シャーシへの固定はツールフリー式で、上部をトップパネル側に引っ掛け、下部2箇所のツメを外すことで取り外しができる。なお、このツメはやや固めのため、力任せに引き剥がすと破損の恐れがある。構造を理解したうえで、慎重に作業したい。

一方、後方のスチール製パネルは、上部2箇所のピンとキャッチで固定するボールスナップ式を採用。こちらも工具を必要とせず着脱でき、メンテナンス性の高さも確保されている。
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| スチール製パネルは、幅約250mm、高さ約470mmだった |