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ID-COOLINGは2013年に創業されたPCパーツメーカーだ。空冷CPUクーラーやオールインワン型水冷ユニット、冷却ファンなど、自作PC向け冷却製品の開発・製造を行っている。COMPUTEX出展をきっかけに、中国国内にとどまらず、ヨーロッパやアジア市場へと展開を拡大。現在では、世界40カ国以上で製品が販売されている。低価格ながら確かなパフォーマンスを発揮する点が評価され、日本の自作PCユーザーからも高い支持を集めている。
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2025年10月31日には、PCパーツの取り扱い大手であるCFD販売株式会社と代理店契約を締結。これにより、現在日本全国のPCパーツショップでID-COOLINGの製品を購入できる体制が整っている。
(2025.10.31 更新)
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そんなID-COOLINGの製造工場があるのは、「中国のシリコンバレー」とも呼ばれる深セン市(中国・広東省)だ。世界中からメーカーやサプライチェーンが集まる地域として知られ、ID-COOLINGの工場周辺にも、大小さまざまな工場が立ち並ぶ。
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| ID-COOLINGの中国語表記である「万景科」の文字が大きく掲げられている |
今回訪れた工場は、増大する需要に応えるため、2024年に新設された最新施設。敷地面積は35,000㎡(東京ドーム0.75個分)におよび、敷地内には3棟の建物が建てられている。中核となるメインビルは11階建てで、オフィスや各種ラボ、製造ライン、倉庫までを集約。製造から梱包、出荷に至るまで、すべての工程がこの建物内で完結する構成だ。
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このほか、関連会社が入居するビルと従業員寮(実際には巨大なマンションだ)の3棟で構成されている。敷地内にはコンビニエンスストアやバスケットボールコートなどの施設も整備され、働く環境にも配慮されている様子がうかがえた。
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工場では、約500人のスタッフが勤務しており、勤務時間は朝8時から17時30分まで(途中休憩あり)。遅番のスタッフは20時30分までのシフトとなっている。また、中国南部の湖南省にも工場を構えており、そちらでは主にヒートパイプやラジエーターの製造を担当。敷地面積は約10,000㎡で、約100人のスタッフが働いているという。
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| 深セン市の中心部から車で30分ほどの場所にある工場。周囲にも多数の工場が確認できる(本社の建物から撮影) |
なお、今回の取材内容を1本の動画としてもまとめている。空冷CPUクーラーやオールインワン型水冷ユニットが完成するまでの工程を映像で確認したい人は、ぜひ合わせてチェックしてほしい。