ここからは”ひと味違う”、Air Crossの内部構造をご紹介しよう。外観セッションでも独自構造の一端には触れているが、改めて強化ガラス製左サイドパネルを開放状態にすると、一見よくあるミドルタワーPCケースと大差は無い。では、Air Crossの真価を発揮するポイントはどこにあるのだろう。その答えを、順を追って確かめていく。
Air Crossは、ATX、MicroATX、Mini-ITXの合計3規格に対応。マザーボードトレイには、出荷時より合計9本のスタンドオフ(台座)が装着されていた。うち中央・中段の1本は段差が付けられた「ショルダースタンドオフ」が採用されていた。

なおトレイには複数のカットアウトが確認できるが、これは背面コネクタマザーボード用の開口部で、それぞれがコネクタ位置などに該当する。一見ケーブルマネジメント用のスルーホールに見えるが、ATX規格マザーボードを搭載すると、そのほとんどが基板で塞がれてしまうことは、覚えておきたい。
早速、独自設計の本領が発揮されるのが電源ユニットの搭載位置だ。一般的なミドルタワーPCケースの多くが、後方設置+PSUシュラウド構造を採用しているのに対し、Air Crossではフロントパネルの直裏に電源ユニットをマウントする「電源前方配置90°横向き設計」を採用している。

電源ユニットは、天板に通気孔を設けた“建屋”内部に収められている。コネクタを右サイドパネル側に向けた横置き構造で、本来PCケース背面からネジ留めを行う面を左サイドパネル側に向けた。この独特なレイアウトにすることで、Air Crossが思い描く理想的なエアフローが成立する。この辺りは冷却ファンセッションでじっくりチェックしてみよう。

このレイアウトから、電源ユニット本体に接続するAC電源ケーブルは、備え付けの中継ケーブルに接続。リア下部に装備されるインレット(3pin)を利用して接続するスタイルだ。なお内部中継ケーブルの長さは実測で約440mmだった。
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| リア下部に装備されるインレット(3pin)。ここにACケーブルを接続する |
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| 内部中継ケーブルは出荷時より配線済み。使用方法については組み込みセッションでご覧頂こう |