最終セッションでは、構成パーツを用意し、Okinos「Air Cross」で実際にPCを組み込んでみる。外観はシンプルながら、独自設計の内部構造は実に興味深く、Okinosのアイデアは熱心な自作派にも強い印象を与えたはずだ。ここからの組み込み作業では、それら独自ギミックを再確認しつつ、各構成パーツ搭載後のクリアランスや組み込み時の注意点、気づいたポイントなどをまとめていく。
まずはマザーボードを搭載してみよう。搭載テストには
MSI「MAG X870E TOMAHAWK WIFI」を用意した。 搭載手順自体に特別な作業はなく、予め装着済みのスタンドオフに、付属のミリネジ「Motherboard Screws/2.5″ SSD Screws」で合計9箇所をネジ留めしていく。マザーボード下部のネジはドライバーがやや入りにくい位置にあるものの、ロングシャフトタイプを使用すれば支障なく作業できる。

なおマザーボード搭載後の周辺クリアランスは、トップパネルまで約55mm、フロントパネルまで約155mm、PSUシュラウドファンまでが約15mmだった。
マザーボードを搭載したところで、CPUクーラーメンテナンスホールの様子を確認してみよう。まず3.5インチドライブ専用ブラケットを取り外し、カットアウト部をすべて露出した状態にして計測したところ、幅は約165mm、高さは約130mmだった。決して広い方ではないが、AMD Socket AM5の備え付けバックプレートはしっかりと露出しており、この様子ならIntel系ソケットのCPUクーラーマウントホールも問題なく露出できるだろう。

続いて、CPUクーラーの有効スペースをチェックしてみよう。例によってCPUの上にレーザー距離計を置き、強化ガラス製の左サイドパネル内側にマーカーを貼り付けて計測を実施した。結果は183mmを示し、公称有効スペースである最大180mmをわずかに上回る。多少の誤差はどのPCケースにも見られるため、もちろん問題はない。

これだけのスペースが確保できれば、ハイエンド志向のサイドフロー型CPUクーラーも幅広く選択できる。また背の低いウォーターブロックを装着すれば、クリアランスに余裕を持たせたスマートな仕上がりにできる。
電源ユニットの搭載テストにはフルモジュラー設計の
Segotep「GM850W ATX 3.1」(型番:GM850W ATX3.1+PCI-E 5.1)を用意した。80PLUS GOLD認証を取得したATX 12V 3.1規格で、120mmファンを搭載。奥行きは140mmに抑えられたショートタイプの高効率電源ユニットだ。
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| 今は開放状態だが、左側面下は”サブパネル”で塞がれた状態になるため、インレット横のメインスイッチはONの状態にしておく必要がある |
特徴的な「電源前方配置90°横向き設計」だが、搭載手順に難しさはない。電源ユニット本体は右側面の開口部から挿入し、左側面から4箇所をインチネジで固定。最後に中継ケーブルを接続すればいい。 ちなみに中継ケーブルが実測で440mmと長い理由は、電源ユニット側のインレットのレイアウトに対応するため。普段あまり気にしないが、製品によってインレットの位置や方向に違いがある。
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| 奥行き140mmでフルモジュラー式の電源ユニットの場合、右サイドパネルまでの距離は十分に保てる事が分かる |