ここで言う”常識”とは、ミドルタワーPCケースの基本設計を指す。今回取り上げる
「Air Cross」は、その常識にひと工夫を加えることで、ケース内部のエアフローレイアウトを大胆に変更している。熱源に対して常に外部からフレッシュな空気を送り込み、発生した熱をスムーズに排出。こうした発想を具現化することで、“ミドルタワーPCケースの新たなカタチ”を製品化させた。
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| Okinos「Air Cross」 市場想定売価税込12,980円(2025年10月4日発売) 製品情報(Okinos / 株式会社リンクスインターナショナル) |
ここであらためてOkinosにについて触れておこう。2024年1月に立ち上げられた新興のPCパーツブランドで、
株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)が国内の代理店業務を務めている。また今年5月には“挨拶代わり”ともいえるブランドおよび製品発表会が秋葉原で開催され、その模様は
取材記事でお伝えした通りだ。
(2025.05.15 21:20 更新)
そして取り上げるAir Crossについては、COMPUTEX TAIPEI 2025開催期間中に合わせて開催された、プライベートブースによる
クローズドイベントで初披露された。会場では主役級の扱いを受けており、Okinosが最も力を注ぐ自信作であることは明らかだった。
(2025.05.28 19:00 更新)
そして外観で最も目を引くのが、フロントパネル下部に採用されたウォルナット材だ。近年、PCケースに木材を取り入れる試みは少しずつ増えており、市場からの反応も上々。無機質で冷たいイメージがあるPCケースに自然素材が加わることで印象が変わり、リビングにも馴染むデザインへと変化する。Air Crossも、そうした潮流を敏感に捉えた結果といえるだろう。
| 製品には国際的森林認証制度「FSC認証」取得コードが記された木片付きカードが付属。カードにはウォルナット材(クルミ材)の特色なども記されている |
実機に触れる前に、スペック表からAir Crossの概要を確認しておこう。リンクスインターナショナルの製品サイトでは、「強化ガラス搭載 デュアルエアフロー設計のATXケース」と紹介されている。対応マザーボードはATX、MicroATX、Mini-ITXで、背面コネクタマザーボードをサポートしている。

主素材はスチールで、副素材に強化ガラス、プラスチック、そしてウォルナット材が使用されている。外形寸法は幅238mm、奥行き468mm、高さ462mmで、重量は約8.2kg。この数値から、中型クラスのミドルタワーPCケースである事が分かる。 なお、付属品および緩衝材を含めた総重量は約9.7kg。一般的なミドルタワーとしては標準的な重さだが、店頭で持ち帰る場合は、無理せずカートを利用した方が安心だ。