ストレージの全データを完全消去。情報流出を絶対防ぐアダプタ

しっかり消したと思ったデータでも、しかるべき手順を踏めば容易に復旧できたりします。手放したPCから、プライベートや仕事のデータが流出したらどうしよう･･･という不安は、誰しも多少は抱えているハズ。安心したいなら、やはり物理的に破壊するしかないのでしょうか。 そんなお悩みを解決してくれる、ちょっとデンジャーなUSBデバイス「Redkey USB V3」のキャンペーンがKickstarterで進行中です。カギ型をしたUSBメモリのような赤い筐体には、警告文字がビッシリ。実はコレひとつでデータを手軽に完全消去してくれるという、便利かつ危険なシロモノだったりします。目標金額は早々にクリア、1,000％以上の資金を調達して製品化が決まっています。 使い方は非常にシンプル。OSインストールの要領で「Redkey USB V3」をUSBから起動させ、「F12」キーを押すだけ。あとは60秒後に自動でプログラムがスタートし、最新環境のPCなら数分または数秒（！）ですべてのデータ（OSごと）が削除されるとか。消去対象のストレージは、HDDやSATA SSDはもちろんNVMe M.2 SSD、PCI-Express SSD（HHHL）など、主要なドライブにはすべて対応。外付けドライブも消去対象に選べるようです。 米国立標準技術研究所によって制定されたデータ消去規格「NIST 800-88」に準拠した製品でもあり、消去の信頼性はバッチリ。米国防総省でも使用されている、25のデータ消去アルゴリズムが使用されているそうです。 ちなみに製品はもっともベーシックな個人向けの「HOME」と、リザルトをPDFで出力したり高度な設定が選べる上位版「PROFESSIONAL」、専門家やリユース業者などをターゲットにした商用モデル「ULTIMATE」の3種をラインナップ。単にデータを消したいだけであれば「HOME」で十分そうですね。

スマホにも対応するというType-Cモデルも開発中とか。なお、変換アダプタは使用できないタイプのデバイスのようです

キャンペーンは2020年11月3日6:30（日本時間/UTC+09:00）までで、支援額は20ポンド（2,700円前後）から。出荷時期は2021年1月頃の模様です。