「Intel Cryo Cooling」採用クーラーの第2世代モデル

ペルチェ式の冷却プレートを組み合わせ、第11世代/第10世代Intel Coreプロセッサの大幅なオーバークロックを可能にする複合ウォーターブロック「EK-QuantumX Delta TEC EVO」がリリース。EK Water BlocksとIntelが共同開発した「EK-QuantumX Delta TEC」の第2世代モデルにあたる。 専用のハードウェアとソフトウェア、ファームウェアで構成されるペルチェ式冷却ソリューション「Intel Cryo Cooling Technology」を搭載。水冷システムを用いて可能な限りCPUを冷却するための仕組みで、ペルチェ接合の熱移動を応用し、一般的な水冷では不可能な室温（周辺温度）以下の温度まで強制冷却する。第2世代モデルではさらに冷却性能が向上、追加でTDP 50W以上の冷却が可能になった。 ペルチェ式の冷却プレートは、ウォーターブロック下部にはんだ付けされ一体化。CNC加工された高純度電解銅のコールドプレートには、51枚の冷却フィンが内蔵されている。第1世代モデル同様、断熱性のシュラウドと制御モジュールによるリアルタイムモニタリングで結露を防ぐ仕組みになっている。 プラットフォームはLGA1200専用で、PCI-Express補助電源8pinの電源供給および制御モジュールのUSB接続が必要。ファンやポンプ速度の設定には、CPU温度ではなくクーラント温度を参照するか、速度を固定することが推奨されている。外形寸法は幅94.73mm、奥行き94.73mm、高さ125.28mm。 なお、このクーラーは単一コアの高クロック動作または全コアの軽負荷動作時に最大パフォーマンスを発揮するよう設計されており、全コア高クロック動作のストレステストには適していない。