4シリーズ初の6nm製造エントリーSoC「Snapdragon 4 Gen 1」も登場

Qualcomm Incorporated（本社：アメリカ）は2022年9月7日（現地時間）、ミドルレンジ向けの最新SoC「Snapdragon 6 Gen 1」およびエントリー向け最新SoC「Snapdragon 4 Gen 1」を発表した。 「Snapdragon 6 Gen 1(SM6450)」は4nmプロセス製造のミドルレンジ向けSoCで、Kryo CPUコアとAdreno GPUコアで構成（最大2.2GHz）される。前世代との比較でレンダリング性能は最大35％、全体で最大40％の性能向上を果たしているという。60fps以上でHDRゲーミングを楽しめるなど、ゲーミング性能も強化された。 メモリはLPDDR5 3,200MHzをサポートし、従来比3倍のAIパフォーマンスを誇る第7世代AIエンジンを搭載。また、トリプルISPが統合されたことでギガピクセル級の3眼カメラを処理できるほか、1億800万画素の写真撮影やコンピュテーショナルHDRによる動画撮影をサポートする。 モデムはミリ波+Sub6に対応するSnapdragon X62 5G Modem-RF Systemが統合され、下り最大2.9Gbpsの5G通信が可能。さらに通信チップのQualcomm FastConnect 6700による2x2のWi-Fi 6Eをサポートする。 「Snapdragon 4 Gen 1(SM4375)」はエントリー向け4シリーズでは初となる6nmプロセス製造のSoCで、同じくKryo CPUコアとAdreno GPUコアによって構成（最大2.0GHz）。従来との比較ではCPU性能が最大15％、GPU性能は最大10％強化されているという。 こちらもトリプルISPとマルチノイズリダクションが統合され、1億800万画素の写真撮影が可能。モデムはSub6対応のSnapdragon X51 5G Modem-RF Systemを統合し、下り最大2.5Gbpsの5G通信に対応する。また、Wi-FiはFastConnect 6200によるWi-Fi 5をサポートする。 なお「Snapdragon 6 Gen 1」搭載スマートフォンは2023年第1四半期、「Snapdragon 4 Gen 1」搭載スマートフォンは2022年第3四半期に登場する見込みだ。