最新超解像技術「FSR 3」も発表

AMD（本社：アメリカ）は2023年8月25日（現地時間）、Gamescon 2023に合わせて最新GPU「Radeon RX 7800 XT/7700 XT」を発表した。なおグローバル市場向けには9月6日より発売が開始される予定だ。 昨年12月にリリースされたRadeon RX 7900シリーズや、今年5月にリリースされたRadeon RX 7600と同じ、RDNA 3アーキテクチャを採用し、ここ最近急速に普及が進んでいるWQHD解像度をターゲットにした製品になる。

Steamのハードウェア調査データによると、この1年でWQHD解像度を使っているユーザーは44％も増加しているという

Radeon RX 7800 XTやRadeon RX 7700 XTを使えば、最新のAAAゲームでもWQHD解像度の最高画質設定で平均60fps以上のフレームレートを達成することができる

Radeon RX 7900シリーズと同じチップレット構造を採用し、第2世代のレイアクセラレータや、第2世代Infinity Cache、AV1エンコーダなどの機能を搭載。また最新のディスプレイインターフェイスDisplayPort 2.1をサポートする。

AMDから提供されたダイの画像を確認すると「GCD」（Graphics Core Die）と、4基の「MCD」（Memory Cache Die）で構成されている事がわかる

NVIDIA GeForce RTX 4070対抗となる「Radeon RX 7800 XT」のスペックは、コンピュートユニット数60基、レイアクセラレータ数60基、AIアクセラレータ120基、ゲームクロック2,124MHz、ブーストクロック2,430MHz、メモリスピード19.5Gbps、メモリバス幅256bit、ビデオメモリはGDDR6 16GB、Infinity Cacheは64MBで、TDPは263W。 NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti対抗となる「Radeon RX 7700 XT」のスペックは、コンピュートユニット数54基、レイアクセラレータ数54基、AIアクセラレータ108基、ゲームクロック2,171MHz、ブーストクロック2,544MHz、メモリスピード18Gbps、メモリバス幅192bit、ビデオメモリはGDDR6 12GB、Infinity Cacheは48MBで、TDPは245W。 ちなみに北米での価格は「Radeon RX 7800 XT」が499ドルから、「Radeon RX 7700 XT」が449ドルからとされ、解禁に合わせてASUS、ASRock、BIOSTAR、GIGABYTE　PowerColor、SAPPHIREなどからカスタムモデルが登場する予定だ。 またAMDの超解像技術「FidelityFX Super Resolution」の最新バージョンとして「FidelityFX Super Resolution 3」（FSR3）を正式発表。こちらはDLSS 3のようなフレーム生成機能「Fluid Motion Frames」技術を採用し、画質を維持したまま高解像度環境のフレームレートを大幅に引き上げることができる。 さらに統合ユーティリティ「AMD Software: Adrenalin Edition」には、「AMD Radeon Boost」「AMD Radeon Anti-LAG」「AMD Radeon Super Resolution」を1クリックで有効化することができる「AMD HYPR-RX」が新たに追加される。