最大100億のパラメータをもつ生成AIモデルをサポート

Qualcomm Incorporated（本社：アメリカ）は2023年10月25日（現地時間）、最新のフラッグシップスマートフォン向けSoC「Snapdragon 8 Gen 3」を発表した。 「Snapdragon 8 Gen 2」の後継にあたるSoCで、プライムコア×1+パフォーマンスコア×5+高効率コア×2で構成。新しいKryo CPUは前世代からパフォーマンスが30％向上、電力効率も20％改善している。また、Adreno GPUはグラフィックスレンダリングが25％高速化したほか、電力効率は20％向上。全体的に性能が引き上げられている。 AI処理のHexagon NPUも大幅に強化され、前世代比でAI推論のパフォーマンスは98％高速かつワットパフォーマンスは40％改善。生成AIに注力して設計されており、モバイル向けのAIエンジンとして世界で初めて最大100億のパラメータをもつ生成AIモデルをサポートする。 そのほか、ゲーミング向けのSnapdragon Elite Gaming機能はモバイルチップで初めてUnreal Engine 5.2をサポートし、ハードウェアのレイトレーシング性能が40％向上、ディスプレイのリフレッシュレートは最大240Hzに対応する。 オーディオ機能は、新しいQualcomm Expanded Personal Area Network Technology（XPAN）を備えたSnapdragon Soundを搭載。Wi-Fi経由による中断のないロスレスオーディオ、49msの超低遅延サウンドを可能にしている。 モデムはSnapdragon X75 5Gが統合され、通信速度は下り最大10Gbps、上り最大3.5Gbps。Wi-Fi 7+Bluetooth 5.4もサポートしている。 なお、「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載するスマートフォンは、今後数週間以内に発売予定という。ASUS、Honor、iQOO、MEIZU、NIO、Nubia、OnePlus、OPPO、realme、Redmi、RedMagic、Sony、 vivo、Xiaomi、ZTEの各メーカーから搭載端末が登場する。