CPUクーラーには以前詳細検証を行ったオールインワン型水冷クーラー
「iCUE LINK TITAN 360 RX RGB」(型番:CW-9061018-WW)を用意した。360mmサイズラジエーターを搭載し、これを「CPU冷却チャンバー」前面の「Front Radiator Mount」に固定する。
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| 「iCUE LINK TITAN 360 RX RGB」を組み込んだ状態。ただしこれでは問題が発生する(画像はあくまで搭載例) |
「Front Radiator Mount」にラジエーターを搭載する際は、あらかじめ「Front Vented Steel Panel」を取り外しておく必要がある。本稿では作業性を高める目的で、さらに「Front Tempered Glass Panel」も取り外したが、これは判断ミスだった。というのも、ラジエーターを装着した後から「Front Tempered Glass Panel」側のヒンジをネジ留めできなくなるのだ。 つまり、
ラジエーターを取り付ける際「Front Tempered Glass Panel」だけは外してはいけない。やや複雑なヒンジ構造を採用しているため、あえて容易に外せない設計になっている可能性もある。ここはしっかり注意しておきたいポイントだ。
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| 全長450mmのチューブはウォータブロック上部から「Radiator Chamber Diverter Duct with Brush」のナイロン製ブッシュを経由して「CPU冷却チャンバー」へ配管を行う |
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| 360mmサイズラジエーターとケーブルレスで連結できる3基の120mmファン「iCUE LINK RX120 RGB」をマウントした状態 |
右側面前方の開口部を、あらためて確認しておきたい。「Front Vented Steel Panel」と「Side Steel Panel」の間は幅約125mm、高さ約400mmが完全に開放されており、増設したラジエーターの背面が露出した状態になる。

この開放エリアからプラスチック製 「Radiator Chamber Diverter Duct with Brush」 までを「CPU冷却チャンバー」 と定義し、ラジエーターの吸気・排気をこの区画のみで完結させている。この大胆な設計こそ、オールインワン型水冷ユニットがもっとも性能を発揮できる構成であり、まさに「AIR 5400」が導き出した解答と言えるだろう。

ちなみにCORSAIRのサイトにも”空冷での運用”についての言及がある。もちろん動作自体は問題なく可能とされているが、その場合はトリプルチャンバー構造の利点が発揮できず「AIR 5400」本来の特性を十分に活かすことはできない。

もし空冷でシステムを構築する際は「GPU・M/B冷却メインチャンバー」内にリアファンやトップファンの増設し、一般的なミドルタワーPCケース同様のエアフロー設計を考慮する必要がある。なお「CPU冷却チャンバー」はPCケース内部の冷却には関与していないため、この区画への冷却ファン増設は効果がないことを付け加えておきたい。