ここからはCORSAIR「AIR 5400 LX-R iCUE LINK Tempered Glass Black」(型番:CC-9011320-WW)をベースに、実際に構成パーツを組み込んでいく。

すでに触れたように、製品サイトにはオンラインマニュアル(ガイド)が公開されており、従来の紙マニュアルよりも詳細かつ視覚的に分かりやすい内容になっている。本稿を進める上でも、このガイドは欠かせない”第一級資料”だったが、実際に作業を行う中で気が付いた点や、図説だけでは把握しきれなかった部分もあった。ここでは搭載後の周辺クリアランスや、作業におけるコツといった、より実践的な視点から解説していこう。
マザーボードにはATX規格でAMD Socket AM5の
ASUS「ROG STRIX X870-F GAMING WIFI」(縦305mm/幅244mm)を用意した。 作業にあたり、上下のプラスチック製ダクトはもとより、2面の強化ガラス「Front Tempered Glass Panel」「Side Tempered Glass Panel」、さらにスチール製「Side Steel Panel」「Top Steel Panel」は取り外し、外装パッケージにひとまとめに収めた。理由は作業の妨げになること、傷を付けてしまう可能性があること、そして重要なのはPCケースが軽量化できるためだ。

マザーボードは出荷時より装着済みのスタンドオフ(台座)に合わせ、「Motherboard / HDD Screws/6-32 UNC;6mm」計9本を使用して固定した。前面のパネルも外したフルオープン状態での作業だったため、スムーズに組み込みを完了できた。なお搭載後の周辺クリアランスは、上方向(Top and Bottom Fan Trays)まで約60mm、右方向(Front Tempered Glass Panel)まで約190mm、下方向(iCUE LINK LX120-R RGBファン)まで約30mmだった。
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| 付属の「Reverse Connector Magnetic Strip」を使い、背面コネクタマザーボード用の開口部を塞ぐ。24pinメインコネクタケーブルは、右手のナイロン製のブラシ(Cable Management Brush)を通す |
次にマザーボードトレイの背面から、CPUクーラーメンテナンスホールの様子をチェックしてみよう。目視は「PSU・ストレージ冷却チャンバー」側から行い、開口部を計測したところ幅約170mm、高さ約120mmだった。ややコンパクトな印象を受けるものの、Socket AM5備え付けのバックプレートは問題なく全体が露出している。また、AM5よりひとまわり小さなIntelソケット(LGA1700/1851:78x78mm)のCPUクーラーマウントホールにも十分対応可能だろう。

続いてCPUクーラーの有効スペースも計測しておこう。従来通りCPUの上にレーザー距離計を載せ、強化ガラス製「Side Tempered Glass Panel」を想定したテープをトップパネルとボトムパネル間に渡して計測を行った。公称値は高さ180mmだが、実測では187mmを計測。多くの製品で”控えめな表記”が採用されている傾向を踏まえると、この結果も十分に許容範囲内といえる。むしろ、このプラス表示を問題にする人はいないだろう。
次に「PSU・ストレージ冷却チャンバー」内に、電源ユニットを搭載してみよう。搭載テストには2025年11月27日発売の新製品
CORSAIR「HX1000i SHIFT」(型番:CP-9020265-JP)を用意した。 この製品を少し紹介しておくと、奥行き180mmのCybenetics Efficiency「Platinum」/Cybenetics Noise「A+」認証電源ユニットで、サイドプラグイン方式が採用されている。さらに本体には「iCUE LINKハブ」が内蔵されるなど、CORSAIR製品との親和性が高い製品と言えるだろう。今回使用した1,000Wの市場想定売価は税込45,280円とされる。

搭載方法はPSU・ストレージ冷却チャンバーがある右側面からアクセスし、「Combination Drive Plate」上部に位置するトレイに電源ユニット本体を載せ、後方から4箇所をネジ留めする。開口部が広く、作業自体はしやすい。また奥行き180mmの長尺電源ユニットながら、サイドプラグイン方式だけに、設置後の上部クリアランス(実測約90mm)さえ確保できれば左方向のスペースはまったく気にならない。

ちなみに電源ユニットの有効スペースは最大200mmまで。隣接する「Side Steel Panel」までの空きスペースを計測するまでもなく、収納する事ができている。
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| ATXメイン24pinコネクタケーブル等の配線は「Radiator Chamber Diverter Duct with Brush」のある縦列のナイロン製のブラシ(vertical polymer brush/長さ約400mm)を通すことになる |