サイドパネル密閉型の「Epoch XL Black Solid」も用意されているが、このモデルを選択する最大の理由は、やはり“魅せるPC”の構築にあるだろう。ここでは左右で異なるサイドパネルの仕様を見ていこう。 Epoch XL White TG Clear Tintの左サイドパネルには強化ガラスを採用。パネルサイズは実測で幅約385mm、高さ約460mmで、上辺には高さ約25mm、下辺には高さ約23mmのスチール製プレートが装着されていた。 シャーシへの固定方法は、下辺の折り返し部分をシャーシに引っ掛けたうえで、上部4箇所のツメによるスライドロック構造を採用。最後に背面側の上下各1本、計2本のハンドスクリューで固定する仕組みだ。

一方で、右サイドパネルは密閉されたソリッドパネル仕様。シャーシへの固定方法は左側と共通で、下部を引っ掛けたうえで上部4箇所のツメによるスライドロック構造を採用。さらに背面側から2本のハンドスクリューで確実に固定できる。なお、パネルサイズは実測で幅約490mm、高さ約460mmだった。

そしてEpoch同様「アクセスパネル」も装備されていた。幅約100mm、高さ約460mmのスチール製パネルは、上部1本のハンドスクリューを外し、後方へスライドするだけで簡単に取り外しができる。これは「North」でも採用されていたもので、左側面を強化ガラス、アクセスパネル側をスチールとする異素材構成を、あえて一体化せず分離構造とした点は合理的だと言える。加えて、組み込み作業時にパネルを開放状態にできることは、作業性の面でも大きなメリットとなるだろう。
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| シャーシには上部ハンドスクリュー1本と1箇所のツメ、下部は2つの突起で固定できる |
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| NorthやEpochの検証時には「パネルを一体化すればよいのでは?」と疑問も感じたが、素材の違いやフロント周りを隠す役割を踏まえると、その存在価値が見えてくる |
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| 強化ガラス製左サイドパネルとアクセスパネルを外した全開放状態 |
リアパネルをじっくり観察すると、フロントパネルに負けず劣らず、Fractalらしさが随所に見て取れる。なかでも特徴的なのは、パネル面のおよそ半分を占める長孔タイプ(Oblong hole)の通気孔だ。これは
「Meshify 3」や
「North」でも採用されている意匠で、背面からブランドを判別できるケースは非常に珍しいだろう。

細部を見て行くと、開口部(カットアウト)は2箇所で、左上はマザーボードのバックパネル、下部の大きな開口は電源ユニットの搭載スペースとなる。さらに拡張スロット金具にも長孔タイプの通気孔を採用しており、近年のエアフローを重視するFractalの設計思想が、ここにも色濃く表れている。
本体底面から眺めると、四隅にはプラスチック製のインシュレーターを装備。設置面には幅約25mm、長さ約52mmの滑り止め用ラバーが装着されていた。ちなみに脚高は約18mmで、設置面から空間を設けることで、電源ユニット吸気ファンがストレスなく外気を取り込むことができる。

また、中央部には5つのネジ穴があり、ここには移動可能な「3.5/2.5インチトレイ」が固定されている。この詳細については、後ほど詳しく解説しよう。そして後方の電源ユニット搭載スペースには、幅約145mm、奥行き約150mmのプラスチック製ダストフィルターを装備し、後方スライドで簡単に着脱ができる。
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