次に、Epoch XLの内部構造をチェックしていこう。先に検証したミドルタワー版Epochと比べ、フルタワーとして明確に大型化されており、外観だけでなく随所でその違いを感じ取ることができた。そしてPCケースの使い勝手を大きく左右する内部構造にも、その広い容積を活かした高い拡張性が見て取れる。ここからは、フルタワーPCケースならではのアドバンテージを順に確認していこう。
広い面積のマザーボードトレイには、最大幅275mmまでのE-ATX規格を筆頭に、ATX、MicroATX、Mini-ITXに対応。さらに多くのカットアウトからも分かる通り、ATX、MicroATX規格の背面コネクタマザーボードも搭載できる。 トレイ部には、出荷時から合計8本のスタンドオフが装着済み。さらに中央の1本はネジ穴を持たない位置決め用のガイドピン(alignment pin standoff)で、マザーボード固定時の作業性を高めている。
Epoch同様、Epoch XLにもPSUシュラウド(ボトムカバー)が標準で装備されている。L字型のプレート天面には長孔タイプ(Oblong hole)の通気孔が設けられており、内部に収納される電源ユニットやストレージに対する通気性を確保している。 一方、シュラウド前方は大きくカットされた開放構造となっており、フロントパネル部にラジエーターを増設する際にも十分なスペースを確保。フルタワーならではの余裕を感じさせる設計だ。
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| 天板部は通気孔仕様だが、冷却ファンの増設はサポートされていない |
PSUシュラウド(ボトムカバー)内部後方には、電源ユニットの搭載スペースが設けられている。内部高は実測で約95mmとなっており、対応するATX規格(高さ86mm)の電源ユニットは、奥行き290mmまで搭載できる。なお、電源ユニットの固定方法については、後半の組み込みセッションであらためて解説する。
Epoch XLはフルタワーPCケースでありながら、拡張スロットは全7段仕様としている。そもそもATX規格における拡張スロット数は7段が基本であり、それ以上を必要とするケースは実際のところ多くはないだろう。大型PCケースであることを強調するために、あえて7段以上の拡張スロットを備える製品も存在するが、Epoch XLでは実用面を重視し、規格に忠実な構成を採用している点が印象的だ。 なお拡張スロット金具はハンドスクリューによる固定方式で、スロット部には長孔タイプ(Oblong hole)の通気孔が設けられている。
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| 独立した拡張スロット金具は全7段をハンドスクリュー固定。枠部分はブリッジレスだった |