軽量＆質感の高いボディ

「Modern 14」はスリムかつコンパクトで、外観は非常にスタイリッシュだ。高さは公称値の15.9mmに対して実測では16.6mmであったものの、ハイスペックなモバイルノートPCとしては十分薄い。本体カラーは落ち着いた色合いで、ビジネスシーンでも違和感なく利用できる。

本体の前面（上）と背面（下）。最厚部は実測で16.6mm

本体カラーは落ち着いた色合いのカーボングレイ。天板は薄く細かな線の入ったヘアライン仕上げで、上部にはMSIのエンブレムが配置されている

フットプリントは幅322mm、奥行222mm。サイズ感としては、A4用紙 (幅297mm、奥行き210mm)よりもふた回り大きい程度だ。13.3型のモバイルノートPCよりもわずかに大きいが、14型としてはコンパクトにまとまっている。普通のバッグであれば、問題なく収納できるだろう。

接地面積は幅322mm、奥行き222mm。14型としてはコンパクト

重量は公称値で1.19kg、実測では1.212kgだった。14型ノートPCの重さは、本体だけで1.5～1.6kgが標準。しかも質量の高いアルミ合金が使われていることを考えれば、驚くべき軽さだと言っていいだろう。電源アダプターも軽く、本体と合わせても1.5kg程度でしかない。

本体の重量は実測で1.212kg。電源アダプターは295gで、本体との合計重量は1.507kgだ

インターフェイスはモバイル用としては十分な数と種類が用意されている。USB端子はType-C×2とType-A×2の合計4ポート。ただしType-Cはデータ通信のみで、映像出力とUSB PDによる給電には対応していない。そのためType-Cが2ポート必要かという点については疑問が残る。

左側面には電源コネクタとHDMI、USB3.2 Gen.1 Type-C、ヘッドホン出力/マイク入力コンボジャック	右側面はセキュリティスロット (盗難防止用ロック)、SDカードリーダー、USB3.2 Gen.1 Type-C、USB3.2 Gen.1 Type-A ×2

据え置き用の14型ノートPCの多くに実装されている有線LANは非搭載。しかし付属のUSB-LAN変換アダプタを利用すれば、最大1,000Mbpsで有線LANに接続可能だ。利用シーンに応じてアダプタを抜き差しすればいいだろう。

付属のUSB-LAN変換アダプタ。最大1,000Mbpsの有線LANに接続できる

ちなみにSDカードスロットは7mm程度はみ出るため、挿しっぱなしでの持ち歩きには向かない

底面カバー (Dカバー)を外せば、本体内部にアクセス可能だ。メモリスロットやストレージ用のM.2スロットはマザーボードの裏側に設置されてるようで、マザーボード全体を外す必要がある。しかしWi-Fiのアンテナ線や各種ケーブル類がガッチリと固定されており、残念ながらスロットを確認できなかった。公式にはMSI公認サポート店でのみメモリ増設が可能とされているのは、このような背景があるからかもしれない。

底面部のカバー。本体内部にアクセスするには、12本のネジを取り外す必要がある

本体内部。メモリやM.2 SSDを交換 / 増設するにはさらにマザーボードを外す必要があるが、ケーブル類がガッチリと固定されているため難易度は相当高い

バッテリーは3,390mAh。M.2スロットにはWi-Fi用のカードが接続されていた