ベテランショップ店員による使用リポートその2

TSUKUMO eX. 中里さん

多数のゲーミングマウスを使い倒してきた、TSUKUMO eX.の中里さん。やはり有線モデルに続いてのワイヤレスモデルリポート、いったい使い勝手はどう変わったのか

形状やコーティングなどは「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT」から変わりはなく、つまみ・つかみ持ちとの相性がグッド。どれかに特化しているというより、どの持ち方でもそつなくこなせるといった感じでしょうか。かぶせ持ちは左右非対称型にフィット感で劣るものの、そちらも扱えないというほどではありません。

同じフォルムということもあり、やはりつまみ・つかみ持ちとの相性が良い。スペックアップの実感はそれほどなかったが、素性の良い検証結果が出ていたようだ

スペック面では、センサーが「PAW3370」に変更された点がトピック。分解能が向上したのはもちろん、より正確なトラッキングができるセンサーに変わりました。実際のセンサーテストでも、他の「PAW3370」搭載モデルと遜色のないキレイな波形が出ています。しかし有線モデルの「PAW3389」と比べて、明確に体感できるかというと、やや疑問ですね。性能はよくなったものの、実際に体感できるかは別といった具合です。

「MouseTester」によるセンサーテストの結果

なお、セパレートタイプのメインボタンはじめボタン周りは有線モデルと変わらず、押し心地の良さは健在。押す場所によって感覚が変わることもなく、非常に使いやすいです。サイドボタンやスクロールホイールの構造も有線モデルと同じですが、スクロールの前後に遊びがある点は個人的に惜しいポイント。ただしサイドボタンを含め、クリック感自体は良好です。 あとワイヤレス化で変わったところと言えば、重量が65→74g（実測では75.6g）に増えたところですが、実際の操作感にそれほど影響は感じません。むしろ有線モデルでは硬めのケーブルが気になっていましたから、弱点が解消されたとも言えます。使用中も途切れることがなく安定していて、追随性も問題なし。他社製のゲーミングワイヤレスマウスと比べても、まったく見劣りしない性能です。

ハイエンド級の他社製ワイヤレスモデルと比べても遜色のない性能、そして格安ながら充電用ドック付属というコスパの良さがグッド

そして充電用ドックが付属する点は、個人的に一番嬉しいポイントでした。ワイヤレスマウスの場合、そう頻度は多くないとは言え、充電の度にケーブルを抜き差しするのは結構なストレス。その点ドックがあれば、使い終わったら置くだけでいいですからね。使い勝手は段違いですよ。 これで価格は1万円ちょっとですから、いま販売されているゲーミングワイヤレスマウスと比べると、コストパフォーマンスは抜群です。ひとまず一度触ってみて、よほどグリップ感が合わないということでもなければ、購入しても後悔はないでしょう。

優秀マウスと充電ドックがセットになった、完璧な格安パッケージ

オールマイティに握れるフォルムと優れたビルドクオリティ、高性能なセンサーが組み合わせられた有線モデルの「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT」は、格安ながら完成度の高い軽量マウスだった。しかしやや硬めのケーブルがネックで、それがほぼ唯一の泣きどころと言えた。ワイヤレスモデルの「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT WIRELESS」では、その“弱点”が解消。完成度はさらに高まった。重量増の影響もほぼ感じられず、軽快なクリック感とケーブルから解放されたことで向上した操作感は、ゲームプレイの快適さをさらに引き上げてくれるだろう。 また、有線モデル同様にコストパフォーマンスの高さにも驚かされた。約1万円とワイヤレスマウスのハイエンドモデルとして安め価格設定でありつつ、さらに充電用ドックまで付属するという太っ腹な仕様。この手のドックが付属するハイエンドモデルは2万円程度する場合がほとんどとあって、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとっては、ほぼ唯一の選択肢になるかもしれない。

協力：エムエスアイコンピュータージャパン株式会社