ベンチマークテスト：ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ

ここからはいよいよ大容量キャッシュの本分でもある、実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新版である「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」からだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度は1,920x1,080ドット（フルHD）、2,560x1,440ドット（WQHD）、3,840x2,160ドット（4K）の3種類で計測を⾏っている。 「ファイナルファンタジーXIV︓暁月のフィナーレ」では、すべての解像度でRyzen 7 5800X3Dがトップを獲得した。特にGPU性能が飽和気味の1,920x1,080ドットでは、Core i9-12900Kとの比較で約9％、Ryzen 7 5800Xとの比較では約25％も上回るスコアを記録し、大容量L3キャッシュの効果が如実に表れている。

ベンチマークテスト︓FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION

続いてRPGゲームながらグラフィックスカードへの負荷が高い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」のスコアをチェックしていこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらも1,920x1,080ドット、2,560x1,440ドット、3,840x2,160ドットの3種類で計測を⾏っている。 2,560x1,440ドットや3,840x2,160ドットではグラフィックスカードがボトルネックになるため、CPUによる有意な差は見られない。ただし、1,920x1,080ドットではRyzen 7 5800Xとの比較で約2％上回るスコアを記録。Core i9-12900Kとの比較でも同等以上のパフォーマンスを発揮しており、やはりゲーム性能についてはRyzen 7 5800X3Dが優秀であることがわかる。　

ベンチマークテスト︓Tom Clancy’s Rainbow Six Siege

続いて、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、総合品質は“最高”で、解像度はこれまでと同じ1,920x1,080ドット、2,560x1,440ドット、3,840x2,160ドットの3種類で計測を行った。 GPUの負荷が高い3,840x2,160ドットではいずれのCPUでもスコアはほぼ横並び。しかし、2,560x1,440ドットや1,920x1,080ドットではRyzen 7 5800Xを約3％上回り、Core i9-12900Kと同等のパフォーマンスを発揮する。