Antec「P82 Flow」外観デザインチェック

製品の概要を把握したところで、評価サンプルをパッケージから取り出し、Antec「P82 Flow」の外観デザインから検証を開始しよう。

「P8」を受け継ぐフロントパネルデザイン

人気モデルの後継とあって、フロントパネルデザインにはどことなく「P8」の面影を残している。通気孔やドライブベイ等を設けないフラットデザインのフロントパネルには、正面右下部分にAntecのロゴがあしらわれている。製品サイトの画像ではガンメタリックに見えるが、実際には非光沢のブラックで、素材にはABS樹脂が使用されている。 フロントパネルユニットは、スチール製シャーシに合計6本のピンで固定。取り外す際は、下部を握って引き剥がすというよりも、プラスチック製ヘラ等で隙間からこじ開けていくと、スムーズに作業ができるだろう。なお出荷時より、フロントパネル左部各種スイッチ&アクセスポート用のケーブルが配線されているため、力を入れすぎると断線してしまう可能性があるから注意が必要だ。

あたかもフロント開閉ドアのように見えるが、実際にはオーソドックスなABS樹脂製フロントパネルがシャーシ側にピン留めされる恰好

各種スイッチ&外部アクセスポート

次にスイッチおよびアクセスポートを確認する。「P82 Flow」では、フロント左側面縦列にレイアウトされ、上からPowerスイッチ、Resetスイッチを装備。さらにUSB3.0ポートを2口、さらにヘッドフォン、マイクの各端子を備えた。なお左側面上部にはホワイトLEDが内蔵。Powerスイッチを入れると点灯する。

Power ON状態が視認できるホワイトLEDを上部左端に内蔵。乳白色の拡散板（カバー）は、フロントパネル側に装着されている

開放的なトップパネルデザイン

トップパネルもシンプルではあるものの、後方まで縦長に伸びる通気孔が設けられている。フロントパネルの密閉型から一変、一気に開放的なデザインが採用される。さらに通気孔部分を全てカバーする、マグネット固定式の防塵フィルターを用意。複数の冷却ファンやラジエター向けの装備については、後ほど詳しく解説しよう。

マグネット着脱式の防塵フィルターのサイズは、幅135mm、奥行き360mmにもおよぶ