34型ウルトラワイドと曲面パネルによる広大な表示領域

「G34WQC A」のスペックや概要をつかんだところで、実際に動作させた際の見え方をチェックしていこう。まずは「Apex Legends」「Assetto Corsa」のゲーム画面や、動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」の映り具合を確認しつつ各種機能のチェックを進めていく。 ゲーム画面を見てまず感じたのは、やはり圧倒的な表示領域と高い没入感だ。半径1,500mmの円周と同じ湾曲を意味する曲率1,500Rは、実物を目の前にすると左右端が迫ってくるような感覚になる。曲面ディスプレイは24型クラスの製品から販売されているが、やはり大画面の34型で感じる迫力は格別。アスペクト比21:9でUWQHD（3,440×1,440ドット）のスペックからもたらされる、よりワイドに包み込まれるような臨場感を大画面で味わうことができる。 表示領域の広さはゲームだけではなく、「Adobe Premiere Pro」のような動画や画像の編集を行うアプリケーションを使う場合にも威力を発揮する。この手のソフトでは多くのツールやパレットなどのサブウィンドウを表示する必要がある。左右に広大な作業領域を確保する事ができる「G34WQC A」なら、サブウィンドウを開いた状態でもメインウィンドウを広く表示できるため作業効率が格段に向上する。他にも、複数アプリケーションやウィンドウを表示させるマルチタスク作業でも活躍してくれるはずだ。

リアルかつ鮮やかな描写ができるHDR

「G34WQC A」の色深度は8bit、色域はデジタルシネマ向けの広範囲色域であるDCI-P3を90％カバー、さらに一般的なデジタルデバイスで広く使用されるsRGBを120%カバーしている。さらにVESAのDisplayHDR規格である「DisplayHDR 400」に準拠しており、肉眼に近い鮮やかな色彩表現を可能としている。