COUGAR「FV270 RGB」外観デザインチェック

ここからはパッケージより本体を取り出し、FV270 RGB Blackモデルの外観デザインからチェックをスタートする。前面と左側面に強化ガラスを採用し、究極の魅せるPCを構築するベース筐体としてのコンセプトは、これまでのピラーレスデザインPCケースと違わない。しかし"あのモデルとは違うもうひとひねり”を加えたデザインPCケースがFV270 RGBだ。見どころ満載の細部をじっくりご覧頂こう。

絞り込まれたフロントパネルデザイン

従来のピラーレスデザインPCケースは、フロントパネルに個性が出しにくかったように思う。それは平面強化ガラスの1枚板である事が多く、材質の特性上加工がしにくい事が要因だろう。一方でFV270 RGBは両サイドがフロント付近で斜めに絞り込み、傾斜部分に面を作り上げ、立体的なフォルムを完成させた。 そしてフロントパネルの強化ガラスは、左側面に回り込むように美しく湾曲。継ぎ目を感じさせないキャラクターラインの付け方など、細部を見ると非常によく考えられている事が分かる。強化ガラス製フロントパネル自体は透明度が高く、パノラマビューデザインをアピールするに相応しい外観は、FV270 RGBの大きな特徴となっている。

上下にスチール製プレートを装着した強化ガラス製フロントパネル。左側面に回り込むデザインとあって想像以上に重量を感じる。なおシャーシへの固定は、上部にあるボール状の突起をキャッチ用の留め具で固定するツールフリー仕様

さらに右側の傾斜面は、円形のパンチング加工による通気孔仕様のスチール製パネルを採用。内部にはマグネット固定式のダストフィルターが標準装備されている。このように、フロントパネルの傾斜面は両サイドパネルの素材に合わせている事が分かる。ピラーレスデザインPCケースは、フロントと左側面の一体感がひとつのキーワードだが、FV270 RGBでは右側面も同様のコンセプトが貫かれ、普段目にする外装周りには特に入念に手が加えられている事が分かる。

右側の傾斜面はスチール製パネル仕様。そのほぼ全面は通気孔仕様。強化ガラス製フロントパネル同様、シャーシへの固定はボール状の突起2つをキャッチ用の留め具で固定。下部はフックをシャーシに引っ掛けるだけ

スイッチ&外部アクセスポート類

トップパネルのフロント寄りにはスイッチおよびアクセスポートが装備されている。ここではその内訳と、スイッチ&アクセスポート裏から伸びる各コネクタケーブルも合わせて紹介しよう。まず右端の大きな円形ボタンはPowerスイッチで、その左の小さな円形ボタンはRGBボタン(RGB Button)だ。続いてHDオーディオジャック、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.0x2が並ぶ。

2つのボタンの外周および2口のUSB 3.0ポートにはCOUGARのブランドカラーが使われている

USB 3.0用コネクタ	USB Type-C用コネクタ

フロントパネル用コネクタ	HD Audioコネクタ