新たなブームの到来を予感させ、その先駆者となり得る1台が
COUGAR「CFV235」だ。
COMPUTEX TAIPEI 2025の同社ブースでは、まさに主役級の存在として各国メディアの視線を集め、多くのWebニュース系媒体でも取り上げられた。
|
| COMPUTEX TAIPEI 2025のブースで大注目を集めた「CFV235」。筆者の初見での印象は「なんじゃこりゃ」だったが、資料から紐解いて行くと、なるほど非常に理に適った設計である事が分かってくる |
モデル名にあるCFVとは、
セントラル・フローティング・ベンチレーション(Central Floating Ventilation)の略で、「メインチャンバー」と「電源ユニットキャビン」を上下に分けた構造により、上部ユニットが宙に浮いているかのような独特のデザインを生み出している。

しかし、この構造は単なる見た目のアピールにとどまらない。中央部に設けられた通気孔によって 270°方向から外気を取り込むことが可能となり、風上に位置するグラフィックスカードをはじめとした主要パーツに直接フレッシュなエアを常時送り込む。その結果、CFV構造がPCケース全体の冷却性能を押し上げる役割を果たしている。
|
| 視覚で訴えるCFVの”製品コンセプト”。ただしボトムファンはオプション扱い・・・。 |
ちなみに先駆者と位置付けたものの、実は同様のスタイルを採用したモデルがすでに存在している。それは先日詳細検証をお届けした
ASUS「Prime AP202 TG ARGB」だ。 Prime AP202には特許取得済みの「スロットベント」を備え、メインエリアとボトムカバー部を2分割。設けられた開口部から外気を取り込むという発想は、CFV235と根本的には共通している。偶然とはいえ、2025年後半に同じコンセプトのミドルタワーPCケースが相次いだことは、自作PC史におけるひとつのターニングポイントとなる可能性がある。
次にCFV235のラインナップをご紹介しよう。COUGAR国内正規代理店の株式会社アユート(本社:東京都文京区)から10月31日より販売がスタートした同シリーズは、ブラック(型番:CGR-2DA4B) とホワイト(型番:CGR-2DA4W)の2色を用意。市場想定売価はそれぞれ税込17,980円と19,980円で、2,000円の価格差が付けられている。
|
| CFV235(2025年10月31日発売) ブラック(型番:CGR-2DA4B) 市場想定売価税込17,980円 ホワイト(型番:CGR-2DA4W) 市場想定売価税込19,980円 製品情報(COUGAR / 株式会社アユート) |
さらにバリエーションとして、電源ユニットキャビン左側面に9.16インチTFT液晶パネル(IPS)を搭載した
「CFV235 Vision」もラインナップされている。このディスプレイには温度、冷却ファン回転数など、システムの状態がリアルタイムにモニターが可能。専用のソフトウェアを使えば、画像や対応ファイル動画(JPG、PNG、GIF、MP4)を映し出すこともできる。液晶パネル無しでもかなりの存在感だが、ドレスアップと実用を兼ねたビルトインアクセサリとして、興味をそそられる自作派は少なくないはずだ。
税込32,980円
税込33,980円
こちらもブラックとホワイトの2色を展開し、想定売価はそれぞれ税込32,980円と33,980円。これを”お買い得”と捉えるか、”割高”と感じるかは液晶パネルにどれだけ価値を見出すかによって評価が分かれるだろう。
実機に触れる前に、スペック表からCFV235の概要を掴んでおこう。対応マザーボードはCEB、ATX、MicroATX、Mini-ITXとされ、うちATXとMicroATXは背面コネクタマザーボードがサポートされている。ケーブルの露出を最低限にできる、究極の魅せるPCが構築できるというワケだ。

主素材はスチールで、副素材にプラスチック、さらにフロントと左側面には強化ガラスが採用されている。外形寸法は幅235mm、奥行き460mm、高さ493mmで、重量は9.5kg。COUGAR公式の製品サイトでは、ミドルタワーPCケースにカテゴライズされている。

なおパッケージサイズは幅578mm、奥行き542mm、高さ317mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は11.8kgとされる。店頭購入からの持ち帰りは可能なサイズだが、10kgを超えるためカートを用意した方が無難だろう。