各種ベンチマークで「GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X」の実力を検証

「GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X」の基本仕様やその構造までを、くまなく確認したところで、いよいよシステムを組み上げての実動チェックに移っていこう。検証にあたっては、16コア/24スレッドCPUのCore i7-13700K、マザーボードにIntel Z790チップを搭載したMSI「MPG Z790 EDGE WIFI DDR4」を組み合わせたハイエンドマシンを構築。各種ベンチマークテストやゲームプレイを通じた検証を行っていく。（検証：土屋 和樹）

「GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X」の動作状況をGPU-Zで確認する。製品ページではクロックが明記されていなかったが、出荷時の設定クロックは最大2,625MHzのOC仕様。フルロード時は最大2,835MHzに達していた

複数箇所に内蔵するARGB LEDは、総合ユーティリティの「MSI Center」に統合された「Mystic Light」アプリでイルミネーションをカスタマイズできる

発光パターンのプリセット以外にカラーパレットから発光カラーを選択可能なほか、点灯スピードや輝度も細かく設定できる

ファンカットの右側にLEDを内蔵。デザイン性を重視したカードだけに、派手すぎないライティング装備が与えられている

カード側面の「SUPRIM/MSI」ロゴ周辺にもARGB LEDが内蔵されている。一般的な水平設置で組み込む場合は、こちら側がケース側面を向くことになるだろう

ベンチマークテスト：3DMark：Speed Way

まずは3Dベンチマークテストの定番「3DMark」から、レイトレーシングや可変レートシェーディングなどの最新技術を用いたDirectX 12 Ultimateに対応する「Speed Way」を実行。「GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X」のパフォーマンスを確認していこう。 レイトレーシングを含めた複合的な処理を行うため、最新世代のGPU性能を検証するには最適と謳われているテスト。環境が異なるため参考程度なものの、競合と目されているRadeon RX 7900 XTXの検証ではスコアが約5,600だったこともあり、7,000オーバーの「GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X」は、かなりの優位性を示している。 また、このスコアはフレームレートを反映したもので、今回のテストにおけるフレームレートは71.49fpsという優秀なもの。最新APIを用いた高負荷なシチュエーションにおいても十分快適なプレイ環境を手に入れることができそうだ。

ベンチマークテスト：3DMark：Time Spy

次も同じ「3DMark」のベンチマークテストから、DirectX 12対応テストの「Time Spy」を実行。テストプリセットはTime SpyとTime Spy Extremeの両方を選択して計測している。 Radeon RX 7900 XTX検証時との比較では「Speed Way」より差が縮まったものの、無印テストおよびTime Spy Extremeともに同等以上のGraphics scoreをマーク。さらにフレームレートをチェックしてみると、WQHD解像度でレンダリングする無印テストで180fps以上、4K解像度のTime Spy Extremeでも約90fpsを叩き出していた。元来4KゲーミングをターゲットにするGPUだけに、4Kの高負荷環境でも十分な性能を示してくれた点は頼もしい限りだ。